師走の声を聞いて普段、断捨離がちな老夫婦だが、人並みにガラクタの整理を思い立った。その手始めに屋根裏の書棚に眠ったままの古本から始めた。そこで、前から母校から届いていた「古本募金」のパンフを引っ張り出して中間業者に電話してみると、所定の手続きをとれば、宅配便が着払いで集配にきて、評価の上買い取り、一部を母校に寄付する仕組みになっている。
早速、二人して屋根上に上がり、断ボールに詰めると、なんと四箱に上った。が、パンフにある”ISBNマーク表記の書籍に限る”の項目が引っ掛かり、再度電話してみると、その通りで、洋書や百科事典、辞書ももダメだという。ところが、わが家の古本はISBN制度(1981年)以前の古いものが多い。
この際、思い切ってと、一度は段ボールに詰めた中には、120年前、明治29年(1895年)発行の「露日辞典」(写真)まであった。日露戦争前のものだ。辞書の正式名称は異なるのだが、難しくて浅学の僕には読めないし、表記できない。明治39年出版の徳富健次郎(蘆花)の「順禮紀行」(正)もあったが、この本は表紙がとれていた(写真)が、貴重なものかもしれない。
母校の「古本基金」に応じようと思った古本の中には ISBN以前だが、専門の書籍や高価な洋書も入っている。やはり手間ひまかけても自分で分別して、しかるべきところに寄贈する努力をしなければならない。これも”終活”なのだろう。
早速、二人して屋根上に上がり、断ボールに詰めると、なんと四箱に上った。が、パンフにある”ISBNマーク表記の書籍に限る”の項目が引っ掛かり、再度電話してみると、その通りで、洋書や百科事典、辞書ももダメだという。ところが、わが家の古本はISBN制度(1981年)以前の古いものが多い。
この際、思い切ってと、一度は段ボールに詰めた中には、120年前、明治29年(1895年)発行の「露日辞典」(写真)まであった。日露戦争前のものだ。辞書の正式名称は異なるのだが、難しくて浅学の僕には読めないし、表記できない。明治39年出版の徳富健次郎(蘆花)の「順禮紀行」(正)もあったが、この本は表紙がとれていた(写真)が、貴重なものかもしれない。
母校の「古本基金」に応じようと思った古本の中には ISBN以前だが、専門の書籍や高価な洋書も入っている。やはり手間ひまかけても自分で分別して、しかるべきところに寄贈する努力をしなければならない。これも”終活”なのだろう。
従軍記録も貴重ですね。こうした資料をきちんと収集・管理していないから 奇想天外な「従軍慰安婦」に付け入る隙を与えてしまったとも言えるのでは。
是非是非しかるべきところに寄贈して下さい。
捨ててしまえば、歴史が消えてしまいます。
「露日辞典」は日清戦争直後の明治29年の初版で、37年再販(4版)です。亡父が20歳前後に買ったようですが、当時の日本の若者がロシア語を習いたい、気持ちがあったのですね。
御言葉のように大学に寄贈したいと思っています。インドネシアに関する資料は手元に置き、遺言で寄贈先を決めておきます。
現役時代の再三の引っ越しで、貴重な資料も散逸しましたが、まだ屋根裏にあります。高齢になって屋根裏に上れなくなるとは想定外でした。ISBN以前の古本こそ価値があると思っていましたが、意外でした。価値が判る大学か研究施設に寄贈します。