「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

千葉の停電長期化.生活インフラの見直し

2019-09-13 04:23:31 | 2012・1・1
千葉県を中心とした首都圏の台風15号による影響が発生から4日も経っても完全回復せず26万戸世帯が停電(13日現在)、それによる断水、ガソリン不足が発生、住民の日常生活に深刻な影響を与えている。NHKテレビ(1ch)は終日画面テロップで住民に給水。充電などの生活情報を流していたが、僕の記憶では大震災以外あまりない。

東京での長期停電というと。平時では戦後すぐの昭和21年夏から秋にかけての頃を想い出す。亡父の日記には毎日「停電」の字があり、夜7時半に就寝とある。僕も定期試験の準備に用事もないのに電車に乗ったりした。隣家のお通夜もローソクの下で行われた。数日か連続して続いた停電が終わり,灯がともった時には近所一帯から一斉に拍手がわいた。

72年前のすべてが欠乏していた時代と今は違う。最近では僕が知る限り、東京首都圏では広範囲にわたる長期停電は経験したことがない。”空気”と同じよな存在である。それが何故今回なようなことになるのか。東京電力は君津市内にある送電線の高い鉄塔が二基、強風で倒壊したり、倒木が道を塞いだりしたからだという。

しかし、日本の技術力からみて、一般国民は納得しないのではないだろか。どこか日本の国全体に緩み、弛みが出てきたのではないか。これを機会に周囲を総点検してみよう.

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5 コメント

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昔より風が強くなり、設計基準の見直しがいるのか? (lordyupa)
2019-09-16 07:02:46
ブロガーの書かれた通りです。TV報道では、一番、肝心な問題点の追及が不足しています。
・・・
例えば、鉄塔の強度について、
①最大風速〇〇(m/秒)を想定して、安全係数2を基準に、風力を計算して、鉄塔の強度設計した。(東電)
②今回の、鉄塔では、設計風速にくらべて、その何倍もの風が発生したのか?(気象庁)
③鉄塔を製作して納入した際の、鉄鋼材料の強度の納入仕様と実績値はどうだったのか?(東電と材料メーカー)また、製造時の加工・溶接作業、或いは、基礎工事など設置時の作業(東電と工事業者)に問題はなかったのか?
・・・・
仮に、製造・施行・材料などを確認して、問題がないとすると、いよいよ『設計基準の見直し(設計風速の変更)』が必要となる。
もし、気象庁が、今後はずっと台風などの風速が2倍になる可能性が高いとスーパーコンピューターで予測できるなら、鉄塔の設計基準を見直し、既存の鉄塔の補強対策を講じる必要がある。また、新規に設置する鉄塔は、より強い風速に耐える設計基準を適用すべきである。
・・・・
同様に、
近年、下水配管・排水溝の処理能力を超える(?)大雨が降る頻度が増えてきたが、これも、都市部の下水インフラの『設計機銃の見直し』が必要なのか、至急、検討する必要がある。(1時間に50mmの降雨を設定していたものを、場所ごとに。1時間100mmの降雨を設計基準へと変更するなどの検討が大切)
建設国債を発行してでも、数十年の期間をかけて、
下水道配管径を大幅に太くしたり、配管の勾配を変更したり、大規模な下水工事を実行する必要がある。排水ポンプの容量を増やしたり、いずれにせよ、気候の変動にあわせて、インフラ投資=政府予算・自治体予算の持続的な獲得が大事です。
////
過去に経験をしたことのない降雨がずっとつづくようなら、
当然、気候の変化にあわせて、
下水・治水の「設計基準の見直し」を開始して、計画的に、全国で大規模な建設インフラ工事に着手すべきです。
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新現象 (kakek)
2019-09-17 10:08:11
lordyupa 様
素人なりに今回の千葉県の災害は従来とどこか違っている気がしていましたが、よくわかりました。過去あまり倒木などで、何日間も広範囲んいわたって停電したことなど聞いたことがありません。気象の変化も”過去○○年ぶり”と発表、、大げさと思っていましたが、影響があるのですね。それに”充電”で象徴される社会現象は従来なかったことですね。
有難うございます。
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井戸水(地下水の利用)の見直し (lordyupa)
2019-09-18 19:50:44
東京都23区でも、1950年代ごろまで、水道は普及しておらず、ほとんどの家には井戸があり、手でくみ上げていた。
東京の場合、工場や道路やごみ(産業・家庭)などが土壌汚染を引き起こして地下水の水質が劣化しているため、もはや、井戸水を飲料・洗濯・風呂・水洗トイレ用には、使えないかもしれないけれど、
日本全土の地方によっては、井戸水が使える地域もあるのではないだろうか?
・・・・
もう一度、公共水道だけに依存せずに、各家庭で、井戸水の見直しもしてはどうだろうか?
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樹木所有者による倒木・流木防止の管理責任 (lordyupa)
2019-09-19 07:58:20
樹木や森林の所有者による「治林」対策が義務化されていないのではないか?
・・・・
今回の強風でも、集中豪雨による倒木にせよ、停電や流木の被害が、最近、顕著となっている。このような台風の2次被害に関して、自衛隊などの費用のある割合を、杉の木のある土地所有者に対して転嫁請求する法律を立法してはどうだろうか?
土地所有者にも、強風や豪雨に対しての「管理責任」があるのではないだろうか?
今回は、木の芯が枯れつつある杉が倒れて、道路をふさいだり、電線を破壊したりしているため、停電の復旧に長い時間がかかっているようですから。
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上総堀 屋敷林 (kakek)
2019-09-19 11:57:13
lordyupa 様
被害が多かった君津はまさに上総堀発祥の地です。アフリカでは、この工法が今、役立っているそうですが、肝心の発祥の地ではどうなんでしょうか。昔は家屋を暴風から守る屋敷林もありましたが、今は市街地では土地が高騰してありませんね。たしかに私有林の管理が悪いのが倒木など被害を大きくしていますね。
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