NHKラジオ第二放送が毎週月曜日夜8時30分から9時まで放送している「ラジオ.アーカイブ」という番組が面白い。最近、加齢と共に視力、聴力が弱り、しかも生活のリズムが朝方の僕は、世間ではまだ宵の内の8時にはベッドに横たわることが多くなった。そして、イヤホーンをつけてNHKラジオの第二放送を聞くのだが、英語の学習放送の多い時間帯にはさまれて、何故か、この番組が組まれている。
戦後、テレビ放送と民間ラジオが放送を開始すまでの時代、NHKラジオが全盛期であった。娯楽の少ない時代で、都会ではまだ焼跡が残り、バラック建ての粗末な家の中から夕刻、戦災孤児を扱った「鐘の鳴る丘」や「笛吹き童子」のメロデイが流れ、銭湯の女湯ががら空きになるといわれた「君の名は」が全盛であった時代である。今でも、その時代の「二十の扉」や「話の泉」「日曜娯楽版」が、懐かしく想い出されることがある。
「ラジオ.アーカイブ」番組は、この時代に活躍した作家や芸能家を中心に当時NHKラジオ番組が収録したナマの声を再放送し、文芸評論家の大村彦次郎さん(83)が解説を加え、ベテランアナの宇田川清江さん(80)が司会する番組だが”アーカイブ”にふさわしい珠玉の番組である、最新の放送(1月23日)は、明治、大正、昭和の三代に渡って活躍された芸能記者の鶯亭金升さん(1866-1954年)と新派の初代喜多村緑郎さんの対談を扱っていたが、慶応4年生まれの鶯亭金升さんのナマの声が聴けるとは驚きだった。
年寄り向けのラジオ番組といわれる「深夜便」が最近僕ら80代後半の”準超高齢者”には面白くなくなってきた。戦後のラジオ全盛時代の番組に郷愁を感じる世代もいる。第二放送ではなく「深夜便」のコーナーの中でも再放送して貰いたい。
戦後、テレビ放送と民間ラジオが放送を開始すまでの時代、NHKラジオが全盛期であった。娯楽の少ない時代で、都会ではまだ焼跡が残り、バラック建ての粗末な家の中から夕刻、戦災孤児を扱った「鐘の鳴る丘」や「笛吹き童子」のメロデイが流れ、銭湯の女湯ががら空きになるといわれた「君の名は」が全盛であった時代である。今でも、その時代の「二十の扉」や「話の泉」「日曜娯楽版」が、懐かしく想い出されることがある。
「ラジオ.アーカイブ」番組は、この時代に活躍した作家や芸能家を中心に当時NHKラジオ番組が収録したナマの声を再放送し、文芸評論家の大村彦次郎さん(83)が解説を加え、ベテランアナの宇田川清江さん(80)が司会する番組だが”アーカイブ”にふさわしい珠玉の番組である、最新の放送(1月23日)は、明治、大正、昭和の三代に渡って活躍された芸能記者の鶯亭金升さん(1866-1954年)と新派の初代喜多村緑郎さんの対談を扱っていたが、慶応4年生まれの鶯亭金升さんのナマの声が聴けるとは驚きだった。
年寄り向けのラジオ番組といわれる「深夜便」が最近僕ら80代後半の”準超高齢者”には面白くなくなってきた。戦後のラジオ全盛時代の番組に郷愁を感じる世代もいる。第二放送ではなく「深夜便」のコーナーの中でも再放送して貰いたい。
探せば面白い番組もあるのでしょうね。
そのアーカイブは、昭和史研究にも役立ちそうな番組ですね。
とても興味があります。
昭和の時代の映画などを見ると、言葉の使い方がきっちりされていて面白いです。
ご説の通りです。番組の中で解説者も言われていましたが、鶯亭金升の日本語は今はあまり聞けなくなった江戸の言葉でした。僕らが子供だった頃、年寄りがしゃべっていた言葉でした。鶯亭金升は、鶯谷(根岸)に住んでいた人なので、いわゆる下町の江戸っ子弁とは違い、言語学的には貴重な資料なように思われました。
過去に放送した人の中で、西条八十、高村光太郎,サトウハチろローなどがストリーミングで聴けます。