「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

米寿のお祝いの東北独り旅

2018-04-20 16:24:06 | 2012・1・1
48年前、開局を挟んで2年ほどお世話になった郡山のテレビ局のOB会に参加、米寿88歳のお祝いを頂いた。たった2年間の勤務だったが、僕にとっては忘れられない。学校を出て新聞社に16年記者として勤務したあと、同系列の民間テレビから話があり、営業職として赴任した。新聞社ではおもに国際ニュースを担当、べトナム戦争や中国の文化革命を追いかけていたが、テレビではがらりと変わるCMを売るセクション。同じマスコミでも仕事の内容はがらりと変わった。

僅か2年の勤務でOB会に出席するのは、おこがましいのだが、OB会㋨親切に甘えて桜の咲くこの時期に参加させて貰っている。半世紀前、新入社員として入社した”新人”が、役員にまで上りつめ、これも”卒業”している。当時、郡山の商店街にいは”セールスと獅子舞はお断り”と張り紙してあった。電波の広告代理店は一つもなく、営業の最初の仕事はUHF電波がみられるコンバーターの普及であった。

杖つき老人の東北一人旅について家人は反対だった。僕も正直言って不安がないわけではなかった。新幹線で行けば東京、郡山は僅か1時間半ほどの旅だが、時間があまりあるほどある老人の僕は往復、高速バスを利用している。新幹線以前は特急でも3時間かかった。高速バスは4時間、さして変わりがない。

今年の東北は季節が進んでいる。例年ならまだ車窓からみる遅咲きの桜は満開なのだが、今年はすでに葉桜に変り、新緑が目にまぶしく映えた。半世紀前の開局時は、まだ僕も若葉の新緑のように元気だったのだが。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿