阿倍晋三総理が23日から訪中し日中韓首脳会談に臨む。それぞれ三か国間にそれぞれの重要課題があり注目される。その中の一つに中国の習近平国家主席を来春、国賓として招くかどうかの問題もある。それを前にして与党自民党内部の一部でそれに反対の声が出ているという。
十年一昔前のことを思い起こす。当時政権の座にあった民主党の小沢一郎幹事長が”チルドレン”と呼ばれた新人議員など500人近い代表団をを引き連れ北京詣でして当時の胡錦涛国家主席に全員を握手させ、この会談の3日後に習近平副主席を招き天皇陛下に会見させている。天皇陛下との会見は通常1か月前に外務省から宮内庁へ通告があるという慣習を無視したものだった。
習近平主席を国賓として呼ぶべきではないという反対意見は最近の香港情勢をあげている。香港市民が民主化を求めて連日デモを展開、国際世論がこれを支持しているのに、日本政府が習主席を国賓として招くのはおかしいというのである。果たしてそうだろうか。香港市民の感情は理解できるが、あくまで中国の国内問題である。
10年前の小沢訪中外交について小ブログは”土下座外交”に近いと批判したが、すでに新聞にも出て安倍内閣の外国日程にもなっていると思われる習近平主席の訪日を今さらキャンセルできるのだろうか。政治家は評論家ではない。与党議員だけに発言は控えるべきだ。
国賓として招くと決まっているものを今更覆すのは出来ないでしょう。日本にとって覆す意味はあまりないと思います。香港はよく中国と話し合うしかありません。
日本がやらなくてはならない事は外交問題です。
外交は政権が変わっても継続があると聞きます。どこかの国とは違います。副主席時代、国賓待遇で招きながら、今回は違いますという訳にはゆきません。
10年前、小沢は訪中の後韓国へ行き、時の大統領と会談、近隣外交を謳歌していましたが、その大統領は竹島に上陸、中国も尖閣で事を起こしています。土下座外交のツケでした。