「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

お花見のない目黒呑川の櫻祭り

2022-03-27 09:11:46 | 2012・1・1
東京の世田谷に発し目黒、大田区を通って東京湾に流れる呑川流域は今、桜が三部咲きから五分咲きだ。昨日、老妻が家人とともに東急大岡山駅近くの商店街で買い物して,まだ蕾の櫻の小輪を貰ってきた。
要介護3の老生は留守をおおせつかったが、帰宅した家人の話しでは飲んだり騒いだりのお花見風景こそなかったが、桜は毎年のことながらの花を咲かせていたという。
亡父の幼馴染夫妻が戦後すぐの昭和21年4月、花の吉野山の櫻の木の下で心中されている。何事があったのだろうか。戦前昭和の時代、日本人の間では、パーツと咲き、パーツと散る桜の花が「大和魂」だといわれた。敗戦から1年、亡父の友人夫妻の気持のどこかに「大和魂」が残っていたのであろうか。
90歳を過ぎ後何回お花見ができるのだろうか。飲んだり、歌ったり、騒いだりのお花見はもうできないが、咲き際、散り際の櫻は「大和魂」と大げさなものでなくともいい。やはり、桜は日本人の花だ。

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