「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

自民党の圧勝 小池百合子氏の功罪

2017-10-23 06:03:03 | 2012・1・1
衆院選挙の結果は自民党の圧勝で終った。昨夜、開票早々から優勢が伝えられ、僕は台風の進路を心配しながらもいつかラジオをつけたまま安心して眠ってしまった。今朝起きて新聞で結果を確認したら、自公与党だけで、憲法改正発議に必要な3分の2を超える312議席を獲得した。これに、憲法改正には反対ではない希望の党が、敗北したとはいえ32議席も加わった。安倍内閣にとっては大万歳だ。

小池百合子氏の希望の党は予想以上の敗北だった。小池氏の側近中の側近の若狭勝氏の落選が象徴的だ。都知事選挙から「都民ファースト」結成時のあの小池ブームの頃では考えられないことだ。小池知事は出張先のパリで、敗戦の原因は自分の(排除)失言だと語ったそうだが、失言より最大の原因は、民進党の前原誠司代表の誘いにのって、民進党との合流を勧めたことだ。これで一変に小池カラーの新銭さが失われた。

しかし、逆説的だが、小池氏にも功績もある。それは結果として民進党を解党させたことだ。立憲民主党は選挙で躍進したというが、選挙前の民主党の衆院議席数は87あったが、今度の選挙で立憲民主党の獲得した議席数は54にすぎない。逆に民進党から希望の党に移籍した議員数は30数名もいる。

小池百合子氏がこれからも党の代表を続けるのかどうか不明だが、注目されるのはこれからの希望の党の国政活動だ。安倍内閣に対する姿勢である、その結果によっては、日本の将来にとって好結果をもたらすことになろう。それを期待したい。