「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         厚労省分割前に内部点検を!

2009-05-25 05:08:15 | Weblog
自民党が次期衆院選を前に厚生労働省の分割再編を政策マニフェストに盛り込む案
がここへきて浮上してきた。先日参院予算委の審議をテレビでみたが「新型インフル」
に始まって「雇用対策」「年金記録」「介護医療」などなど升添大臣は応答答弁に大車
輪の活躍。たしかに厚労省の機能ジャンルは肥大化しているように見える。

厚生労働省は旧厚生省と旧労働省とが2001年に統合してできた役所だ。当時の行政
改革の波にのって出来たのだが、略称「厚労」が示すように二つの役所がたんに一つ
になったにすぎない。効率化を置き去りにし、役人の数も多すぎるという批判が強い。
なのに、先日、麻生総理は厚労省の分割に関連した発言の中で、役人の増員を示唆し
ていた。

すこし近視眼的だが、小ブログ(2008年5月26日)「英霊は泣いている 厚労省の暴挙」
の中で厚生労働省民間援護局援護企画課外事調査課の「海外民間慰霊碑整理事業」
の無意味な税金のムダ使いを批判した。一口で言うと、先の戦争で戦地で亡くなり戦
後、英霊を悼んで戦友や遺族が建てた慰霊碑を整理しようという事業だ。慰霊碑を再建
しようと言うのではない。この事業の杜撰さにいても小ブログ(2008年9月13日)は書いた
が、”小人閑居して”の類で、閑な役人の馬鹿な発想なのだ。

戦後60余年、放置されたままの遺骨収集、不発弾の未処理など「戦後処理」は、まだ
終わっていないが、こんな馬鹿げた「民間慰霊碑整理事業」に2千万円近い税金を使って
いるのは厚労省の昔ながらの体質の現れである。分割前に内部機能の再点検を!