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覚悟と度胸が成功の鍵

2010-05-31 00:36:31 | Weblog
先日仕事の打ち合わせで、現在香港で日本人映画プロデューサーとして著名で活躍されている染野さんという人と会いました。彼は数々の中国映画を撮り、ブルースリーの弟、サモハンキンポー、ジャッキーチェーンと懇意にしている人です。

彼の話の中で非常に感銘を受けたものがあります。彼が映画のプロデューサーで活躍し始めたころ、「三国志」の映画を作ってほしいという依頼があったそうです。20年前のことで当時それまで中国では「三国志」の映画は話が長すぎて、コストがかかるため1本もなかったそうです。

軽く引き受けたはいいですが、「三国志」というのがどれほど長いのか知らなかったので、大変なコストがかかるということを知り愕然としたそうです。それでもなんとか資金集めに奔走して、制作にこぎつけましたが、問題は中国当局の許可が下りないことでした。

映画を上映するには、中央電視局の許可が必要らしいです。これは役所で、中国では映画を上映するのも政府がコントロールしているということです。それでもって、中国では「紅楼夢」「水滸伝」「西遊記」「三国志」は四大名著と呼ばれ、中国人以外がこの四大名著の映画化をすることは禁じられていました。

中国の役人は金次第というおとで、中央電視局の局長に何度も贈りもの、現金を何度も
渡したそうです。それでも許可はおりませでした。

とうとう諦めて、日本に帰る直前、中国の要人、映画関係者を招いて晩餐会を開いたそうです。その中には中央電視局の局長もいました。

会は和やかな雰囲気のもと、最後染野さんのご挨拶で無事終わろうとしました。染野さんがその会場でつぎのようなご挨拶をしたそうです。
「明日私は日本に帰りますが、どうしても心残りなことがあります。それは「三国志」の映画を上映できなかったことです。非常に残念でたまりません。四大名著は中国人以外は作ってはならないということはどうしても理解できません。私は中国の国土が広いように、中国人も心が広いものかと思ってました。私は中国人の妻をめとりました。中国人は友達だと思ってました。 その友人が中国人のために作った映画を流せないほど、中国人の心は狭かったのかと思うと残念で仕方がありません。」
今まで和やかな雰囲気だった会場がいっぺんに空気が重たくなり、全員の顔がこわばったそうです。染野さん以外は全員中国人だから全員敵に回したようなものです。
局長が立ち上がり、マイクを握ったそうです。何を言うのかハラハラしたそうです。「日本人の染野さんにそう言われるのは非常に残念です。染野さんの妻は中国人、つまり染野さんと我々は同士であると同じこと。私たちは心の広い民族です。我々の同士が作った映画を公開させることに、何の戸惑いもありません」
それを聞いた瞬間会場は拍手喝采の嵐だったそうです。そうして中国で初めて映画化された「三国志」は、日本人の手によって実現されました。この映画の全世界での興行収入は47億です。20年前ですから相当なものでしょう。

染野さんは刺されるのを覚悟で自分の思いをぶちまけたそうです。覚悟と度胸がなかったらこの「三国志」は世に出ていなかったことになります。やはり覚悟と度胸がないと大きな成功は得られないということでしょう。










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