Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

3月22日(火) プーチン大統領様

2022-03-22 23:43:11 | 日記

ロシア軍がいよいよキエフ包囲網を縮め、首都陥落を目指そうとしている報道が入り、事態は予断を許さない。

私たちにできることは、とても少なく無力感にさいなまれるとはいえ、やれることはまだある。

ロシア大使館気付で、プーチンに私の声を届けようという試み。無視されることは承知で、やるだけのことはやる。その思いで、いま声明文を準備しています。

草稿は下の通り、ロシア大使館へのメールは次の通りです。

以下は在日ロシア大使館ホームページより

在日ロシア連邦大使館
〒106-0041
東京都港区麻布台2-1-1
電話:03-3583-4224
FAX:03-3505-0593
E-mail: tokyo@mid.ru
在日ロシア連邦大使館領事部
電話:03-3583-4445
FAX:03-3586-0407
E-mail: visajp@mid.ru

******* メール 案文 ***********

拝啓 ロシア連邦共和国 ウラジミール・プーチン大統領 様

昨今のロシア軍によるウクライナ侵略行為に対して、日本国の一市民として一筆啓上いたします。

あなたとあなたの政権が現在ウクライナで行っていることは、国連憲章や国際法を無視し、他国の領土主権、人権を蹂躙し、何の罪もない多数の人々を殺害する野蛮な侵略行為です。プーチン政権が国内向けにどのような理由付けをしようと、民間人を標的にした無差別殺戮、国土の破壊はおぞましい戦争犯罪そのものでです。ロシア軍は即刻戦闘行為をやめ、ウクライナ領土から撤退すべきです。

あなた方の先達は、ナチスドイツの侵略とたたかい勝利した経験を持っています。どれほどの人々が亡くなり、どれだけ多くの人々が辛酸をなめたのか、知らないわけではないでしょう。いまあなた方が相手をナチだと強弁しつつウクライナでやっていることは、そうしたナチス・ドイツのジェノサイドとどれほど違っているのでしょうか。戦争の口実から侵略の仕方、国内での反対勢力の弾圧に至るまで、ナチスの手法と酷似していると指摘するのは、私だけではないはずです。あなた方は更にどれだけの人々を殺せば気が済むのか。また、自国の若い兵士をどれだけ戦場に送り死に場所を提供すれば気が済むのでしょうか。

あなた方は、ウクライナでの残虐行為をウクライナ軍がやったとか、化学・生物兵器を準備しているとか、世界中の人々からウソと見抜かれている口実を平気で述べ立てていますが、かつての時代とは異なり、世界の出来事は映像として瞬時に伝わり、どんなに事実を隠そうとしても隠しきれるものではありません。自国民に対しても同様でしょう。
すぐにも悪事は露見し、指弾され、その責任を末代に至るまでとり続けなければなりません。あなた方は、そのような歴史を子ども達や今から生まれる子ども達に負わせるのでしょうか。目を見開いて、あなた方がウクライナでやっていることを直視して下さい。もし、他民族がロシアに対してこのような蛮行を行ったら、あなた方はどのように対応するのでしょうか。

短期的・軍事的には「この戦争で勝利」するかもしれません。しかし、誇り高いウクライナの人々の自国を守る決意を挫くことは絶対に出来ません。その結果、あなた方の近未来に何が待っているのか。それは、世界中から野蛮な侵略者として認知され、記憶され、見放され、政治的孤立と経済的貧困の中で長期にわたって苦しみの中にあえぐことになる長い時間です。あなた方が、暴力と抑圧、ウソと詭弁で固めた侵略戦争の当事者であること、自国を民族的な衰退に導いた世代であることを後世に伝える世界史の不名誉な1ページです。

そもそも、暴力、軍事で国際的な紛争を解決してはならない、これこそ第2次世界大戦で私たちが受け取った教訓ではないのでしょうか。
それらをことごとく踏みにじり、自国で勇敢に戦争反対を叫ぶ人々を弾圧し、そのあげく、化学・生物兵器や核兵器の使用すらほのめかすその姿は、現代における「悪の帝王」の姿そのものです。ロシアの人々にそのような烙印を押してよろしいのですか。

ロシア国民の名誉にかけて、ウクライナから手を引くなら今しかありません。今まででさえ、これまでの侵略行為に対してあなた方が支払うべき代価は天文学的になっています。これ以上侵略行為を続けるなら、ロシアという国はおそらく自滅の道をたどるほかなくなるでしょう。それほどに現代は、様々な国の人々の協力と連帯で成り立っているのです。それを忘れれば、やがて歴史の厳しい鉄槌が下るでしょう。これもまた歴史の教訓です。このことをどうか肝に銘じていただきたいと存じます。

重ねて申し上げます。直ちに戦争行為をやめ、ウクライナから撤退してください。

長野県 一市民

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明日は、ゼレンスキー氏の日本の国会での演説を聴いた上で、ウクライナの人々向けの連帯メールを準備する予定。


3月22日(火) 声を上げる人々の力

2022-03-22 10:20:35 | 日記

南岸低気圧の影響で、朝から雪が降り続いています。昼の雪ですから、道路に積もることはありませんが、屋根や畑、車の上には、もう2センチ程の積雪。またまた寒い日に逆戻りです。

高校生平和ゼミナールがロシアのウクライナ侵略に抗議する緊急署名に取り組み、20日には集めた5000名分の署名をロシア大使館に提出したというニュースがありました。取り組んでいるのは、東京、沖縄、広島の平和ゼミの高校生。
単に平和を学ぶだけではなく、現実に起こっている国連憲章・国際法違反、人権蹂躙という侵略行為に声を上げていることが特筆されます。下はその署名趣旨です。

ロシア連邦政府によるウクライナへの軍事侵攻と核兵器使用の威嚇、原子力発電施設への攻撃に抗議します。
プーチン大統領、ただちに戦争をやめてください。
今回の国連憲章と国際法に違反したロシアの侵攻は、平和な世界を希求している私たちにとって許せるものではありません。
私たちが求めているのは、戦争も核兵器もない世界です。私たちは、世界で唯一の戦争被爆国であり平和憲法を持つ国の未来を担う主権者として、平和を求める世界中の人々と連帯し、「戦争反対」を強く訴えます。ゼミのツイッター

学校現場でロシアのウクライナ侵略という事実をとりあげて生徒とともに考えるという取り組みが始まっているというニュースを流していました。教師が自分の見解を一方的に押しつけることが間違いであることは言うまでもありませんが、喧嘩両成敗や相対主義でも生徒のものを見る目が育つはずもない。ロシア、ウクライナの歴史を学ぶと同時に、国際法の到達点、個人の尊厳と基本的人権の国際的到達点もまたその視座に加えられなければならないでしょう。それらを土台にしてロシアの無法・野蛮な行為をどう見るのか、どう行動すべきなのかを考えることが極めて大切です。

SNSなどであふれる「情報」や、「芸能人」などの無責任なコメントを鵜呑みにせず、現地からの客観的な報道をもとに批判的に判断できる力を育てて行かなければならないでしょう。情報がフェイクかどうかを検証するサイトも参考になります。
その意味から、平和ゼミの署名主旨には「未来を担う主権者として」という一文が入っていることが注目されます。主権者として行動するのだという意志表示は、大人を含めてその意識が希薄になっている現在、心に響きます。

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国連憲章や国際法の中で、最も重要な原則に関するものがあります。
第1は、何と言っても国連憲章
第Ⅰ条で「平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整又は解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現する」ことを求めていることを改めて確認すべきです。

続いて、1970年10月24日に採択された国際連合総会決議2625「友好関係原則宣言」
この決議では、国連憲章にもとづき「国家間の友好関係及び協力」を次の5項目としてまとめ、定めています。1つ1つをかみしめる必要がありますね。
① 国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならないという原則
② 国は、国際紛争を、国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように平和的手段によって解決しなければならないという原則
③ 憲章に従って、いずれの国の国内管轄権内にある事項にも干渉しない義務に関する原則
④ 国の主権平等の原則
⑤ 国は、憲章に従って負っている義務を誠実に履行しなければならないという原則

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昨日、BS世界のドキュメンタリーで「プーチン政権とたたかう女性たち」が放映されました。すぐにYoutubeにもアップされていました(?)。削除されるまで下に載せておきましょう。声を上げられない男たちに代わって女性が闘いに立ち上がったロシア。弾圧につぐ弾圧に晒され、苦悩する彼女らの姿を見ると胸を締め付けられます。
ロシアにおいて、選挙に立候補すること自体が想像を絶する闘いの舞台なのだということを、日本の有権者は心に留めておくべきでしょう。