Mooの雑記帳

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3月6日(日) ウクライナの涙

2022-03-06 21:01:15 | 日記

午後からチラチラ雪が舞っていたけれど、夕方以降本格的な雪になっています。
ウクライナのキエフは、緯度こそ北海道よりもさらに高いものの、冬の最低気温の平均が-6度ですから、ちょうど池田町と似たような感じでしょうか。恐ろしく寒いことには変わりはありません。電気もガスもない状態では凍死者が出てもおかしくない。

ロシアによる無差別爆撃、砲撃で瓦礫と化した町並みをテレビで見るにつけて、怒りがこみ上げてきます。
たとえ、このあとウクライナにどれほど深く侵略の手を伸ばそうと、ある時期になれば、プーチンが予想もしない逆転劇が始まるような気がします。

3月には凍てついた草原が雪解けして大地は良くて沼地、悪いと泥の海になる。3月に戦闘がずれ込む場合、戦車を擁する機械化部隊は悪名高い「ラスプティッツァ(雪解け)」に阻まれる。

と書いているのはアメリカ、ニューズウイーク誌

まだ隣国への避難が続いていますから、一段落したときには、ウクライナ軍と民兵、義勇軍の反転攻勢が始まってもおかしくない。ゲリラ戦を得意とするウクライナ兵ですから、他国に深く侵攻すればするほどロシア兵の犠牲は増える。そうなれば、ロシア国内での批判は高まらざるを得ない。

プーチンは、そうなる前に何とかゼレンスキー大統領の首をとりたいと焦っているために、ウクライナは核保有国への準備を進めていたなどとデマを飛ばしながら、いよいよ無差別な攻撃をしかけようとしているのでしょう。
その思惑の最大の誤算は、ウクライナ国民の自国を守ろうとする士気の高さです。それを、全世界からの支援と制裁の強さが後押ししている。

だからといって、ウクライナ市民の犠牲が増えてもよいということにはならない。プーチンは即刻戦闘を停止し撤兵せよという声を全世界から浴びせ続けなければならないでしょう。これは両国の利害の対立による一般的な戦争ではありません。ロシアによる一方的な他国への侵略戦争であることを、声を大にして訴え続けなければなりません。

これまででも、プーチンの国際法違反は明白だし、戦争犯罪人としての資格は十分に備えているのですから、政府もメディアも、その立場からの厳しい指弾と、殺された市民への補償、破壊したウクライナ国土と建築物、インフラなどを再建する責任を追及しなければなりません。プーチンとロシア国民が払わなければならない代償は限りなく大きい。

侵略者とたたかうために残った夫や息子を残して隣国に逃れた女性と子どもたちが流す涙を、私たちはどう受け止めるのか。それが刻々と問われ続けています。遠くにいる人々が武器をとるわけにはいかないが、なし得ることはいろいろとあるはずです。

人間の歴史は、理不尽な侵略戦争を何度も繰り返してきたが、それでも、自国の名誉と尊厳にかけて、人々は侵略者とのたたかいに立ち上がることをやめなかった。世界史の大道が、人間の尊厳の尊重、自由と平和に向かう道であることを信じればこそ、どんな苦難も乗り越えられる。乗り越えてみせる。苦しみあえぐ中でも、ウクライナの人々の心の奥底にはそうした思いが渦巻いているのではないでしょうか。