理想国家日本の条件 さんより転載です。
「孔子学院」背後には中国共産党!? 米で次々閉鎖の中…増加の日本に専門家が危機感
中国の言語や文化の普及を目的に世界各地に設置された中国政府の非営利教育機構「孔子学院」に異変が生じている。昨年、米国の議会で成立した法案により、孔子学院を抱える大学への資金支援の停止が始まり、閉鎖に追い込まれるケースが増えているという。一方、日本では新設校が増え、15校が開校されることになるが、どのように受け止めているのか。
4月30日の米誌ニューズウィーク電子版によれば、孔子学院について、「中国政府の意向が働き、学問の自由が保障されていない」などという批判を受け、米議会が昨年孔子学院を設立する大学への資金支援を停止する法案を可決した。これにより、約1年半でインディアナ大やオレゴン大など十数校が孔子学院の閉鎖を決めたほか、アリゾナ州立大、サンフランシスコ州立大が今後、閉鎖する可能性があると報じている。
国際政治学者の藤井厳喜氏は「米国は孔子学院がプロパガンダ機関であり、背後には中国共産党がいると理解している。米国は自由とはいえ、国家をマヒさせるような活動は勝手にさせるつもりはないのだろう」と話す。
北京の孔子学院本部によれば、昨年末の時点で世界中に孔子学院は548校設立されている。
このうち日本では15校を数え、中国語の講座や文化の普及、交流会の開催などを行っている。
米国での孔子学院減少の動きについて、2005年に日本で始めて孔子学院を設立した立命館大に聞いてみると、「取材の趣旨とこれまで報道された内容を踏まえ、今回、本学から回答を行わない」とのことだった。また、桜美林大や、今年9月に新設する山梨学院大は無回答だった。
他校とは異なり、研究型の孔子学院を設立している早稲田大は「米の状況は存じ上げているが、それに関するコメントはない。(研究数も)特に減っていない」(同大国際部)といい、予算に関しても大きな変動はないという。
前出の藤井氏は「独裁国家の出先機関を校内に置いていると批判されてもおかしくない。学問の自由を守るということを日本の大学も問われているのではないか」と危機感を募らせる。
世界の動きに目を向ける時に来ているのかもしれない。