天安門事件をみつめる「民主の女神像」
釈 量子氏、ブログ転載
2012年5月10日
赤坂に移転したばかりの党本部に、アメリカ在住の芸術家
・陳維明氏と、「月刊中国」主幹・鳴霞氏が来られました。
5月3日の
「憲法を変えて日本とアジアの自由を守る!国民集会&デモ」
以来の再開です。
好久不見了!(おひさしぶり)
陳氏は、89年の天安門事件の経験者で、ニュージーランド国籍を持ち、
現在はアメリカに住んでいます。
89年5月30日——天安門広場に、北京で芸術を学ぶ学生たちの
共同作品「民主の女神像」が建てられました。
しかし女神像は中国共産党の戦車に破壊され、6月4日、
数多くの学生たちの命も散っていきました。
その後、陳氏は「民主の女神像」を復元。以後、民主化運動の
シンボルとなっています。
昨年6月には「六・四天安門事件二十周年」を記念し、アメリカから
香港に運び込まれましたましたが、当局が押収。
しかし、香港の学生たちの熱烈な活動によって、今、香港の
大学キャンパス内で学生たちと、中国の民主化をみつめています。
夜にはアメリカに発つ陳さんと、鳴霞さんも一緒に、
国会議事堂まで散歩してきました。
国会議事堂を警備する警察官を見て、
「日本の警察はほんとうに優しい。日本はほんとうに平和。」
そう笑顔で語る陳さんを見ていると、世界で最も平和な日本が
なぜもっと力になれないのかと残念でなりません。
それは、日本人の人権感覚が“本物”ではないからでしょう。
天安門事件後、数多くの中国人がアメリカに亡命しましたが、
アメリカの人権の根拠は「All men are created equal.」
(合衆国独立宣言)にあります。
日本が「自由の大国」として未来を拓けるかどうかは、
「神の子・仏の子としての本質が人間の尊厳の根拠である」
という価値観が持てるかどうかにかかっています。
転載、させていただいた記事です
http://shaku-ryoko.net/etc/476/