理想国家日本の条件 さんより転載です。
安倍首相を「嘘つき総理」にするのか
産経ニュース一部転載
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130525/plc13052518000012-n1.htm
【高橋昌之のとっておき】
安倍首相を「嘘つき総理」にするのか 憲法96条改正で自民党まで腰砕け?
2013.5.25 18:00 (1/5ページ~
やはりというべきか。憲法改正の発議要件を緩和する96条の改正に、
安倍晋三首相が意欲を示し、夏の参院選の結果によっては実現可能な
情勢となってきたことで、憲法改正反対派の国会議員やマスコミなど
が一斉に同条改正への反対論を声高に主張し始めました。
それは当然、予想できたことですが、保守派論客や憲法学者の一部も
「憲法改正を中身からではなく、改正手続きから行うのはいかがなものか」
と一見、もっともらしい理屈を掲げて慎重論を展開しています。
こうした情勢の中で、自民党までもが、夏の参院選公約に96条の先行
改正を盛り込まない方向に傾いたようです。これには私は驚き、大いに落胆
しています。自民党は未だに「自主憲法制定」は格好だけで、実際の改正には
及び腰なのかと言わざるをえません。
表面化したのは、自民党の高市早苗政調会長が22日に党本部での全国政調
会長会議で行った発言でした。高市氏は96条先行改正が記述されていない
昨年の衆院選公約に触れて「これを大きく超えるものにならないだろう」と
述べ、夏の参院選公約にも96条先行改正を盛り込まない考えを示唆しました。
実際、現時点での公約原案には盛り込まれていないとのことです。また、
党公約検討委員会が公約に盛り込まない考えを打診したのに対して、安倍首相
も了承したとの情報もあります。これが本当なら、安倍首相の決意はその程度
のものだということになりますし、参院選の公約に盛り込むぐらいのことで
ぶれるようなら、任期中にやり遂げることなど不可能でしょう。
自民党内ではどうも、連立を組む公明党が96条先行改正に慎重な姿勢
を示していることに配慮して、「夏の参院選の公約には盛り込まない方がいい」
との声が強いようです。参院選で多くの選挙区の自民党候補は、公明党とその
支持母体である創価学会の支援を受けることになっていますが、選挙を有利に
戦うために「自らの魂まで売ってしまう」つもりなのでしょうか
安倍首相がこれまでの国会答弁で「96条改正にチャレンジしていきたい。
夏の参院選でも96条改正を堂々と掲げて戦うべきだと考えている」
(4月23日の参院予算委員会)と明言しているにもかかわらずです。
これでもし、自民党が96条先行改正を参院選の公約に盛り込まなかったら、
安倍首相は「嘘つき総理」になってしまいます。
昨年8月に「近いうちに衆院を解散する」と約束しておきながら、なかなか
解散しなかった野田佳彦前首相を「嘘つき総理」と激しく批判して、解散に追い
込んだのはほかでもない自民党だったはずです。
憲法96条先行改正がここまで盛り上がってきた以上、自民党が公約に盛り
込もうが盛り込まなかろうが、夏の参院選の大きな争点になることは間違い
ありません。テレビの討論会でも新聞のインタビューでも、
「96条先行改正には賛成か、反対か」と、各党幹部、各候補者は必ず聞か
れるでしょう。
その時、自民党はどう答えるのでしょうか。「われわれは96条改正も
含めて憲法草案をまとめている。国民の理解を得ながら取り組んでいきたい」
などと抽象的なことを言って、96条先行改正の是非の質問からは逃げよう
という魂胆なら、そんなことは通用しません。司会者やインタビュアーから
「96条先行改正はやるんですか、やらないんですか」と突っ込まれて、
たじたじするのがオチです。
そもそも、自民党はこれまで憲法96条先行改正についてプレゼンテー
ションが下手くそでした。高市氏はさんざんテレビに出演しては、96条を
まず改正すべきだとしながらも、「われわれは憲法草案をちゃんとまとめて
います。憲法を議論するなら他の党も改正案を出してくださいよ」と勝ち誇っ
たように主張してきました。
憲法改正について語る資格があるのは、自民党だけだと言わんばかりに。
続きーー
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130525/plc13052518000012-n3.htm