≪二三歩≫
やっと駆け上がって来たとき
電車のドアは 閉まっていた
もう間に合わない 頭は真っ白
とたんに 自分の体が
真っ黒な ハトに
途中で もう二三歩
速く歩いていたら
そのときの 自分の位置を
確かめていたら
ハトと呼ばれずに
済んだかもしれない
≪二三歩≫
やっと駆け上がって来たとき
電車のドアは 閉まっていた
もう間に合わない 頭は真っ白
とたんに 自分の体が
真っ黒な ハトに
途中で もう二三歩
速く歩いていたら
そのときの 自分の位置を
確かめていたら
ハトと呼ばれずに
済んだかもしれない
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