・「玉城デニー氏、寄付金120万円を不記載 政治資金規正法違反か 選挙区内に花代も」
・「大谷は九回の本塁への走塁で相手投手と交錯し、右太ももを負傷」
この二つのニュース記事には、共通点があります。
人間は、互いに競争をしながら、知恵と引き換えに正々堂々の気風をなくしていっているということです。
こそこそ悪知恵を働かせてカネをうまく動かしたという、その何年か前の事実をほじり出して選挙戦の武器にする、相手の得点を防ぐために走塁妨害で怪我までさせる、二つのニュースのなかに見られる正々堂々は、大谷選手の覇気のみです。
それが選挙だ、それが野球だと、多くの人はそう言いたがるでしょう。
この選挙での問題は、候補者の履歴の弱点ではないでしょう。
戦う準備をしなければ攻めてくる者は現れないとうそぶく、候補者の能天気さが、いちばんの困りごとなのです。
有権者にそのことはなかなか知らされません。
それをわからせなければ、人気投票と公職選挙の区別のつかない人たちは、やがて来る難儀な結果に気づくことがありません。
相手に怪我までさせても、3-12で負けは変わりませんでした。
暴挙に及んだ人は、戦っている振りを見せただけ、それで事件好みの人たちを楽しませておしまい、残るのは苦い後味のみです。
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