ものをつくりあげるとき、匠の技がものをいう。
計算式にあらわしにくい曲面をもったものにそれが多い。
金型作りもその一つ。
だが、金型を使ってできたものを使うほうは、せいぜい考えても、型にはめて、あるいは型に流し込んで作られるぐらいのところまで。
それができる過程で、どういう温度条件にあったかなどということに考えは及ばない。
ところが、作るものの材料が変わってくると、扱う温度も変わり、それが金型の作り方にも影響が出てくる。
なるほど、そうだったか。
ところが、匠と言っても昔と今ではものを扱う温度が違うなどと、妙なところに温度差論議が持ち込まれることもある。
温度が変わったのなら、それに合わせるような匠になればよいではないかと思うのだが、
匠は古い人だけのものという、金型のようなこだわりが、あたまかこころか、どこかにできてしまっているのではなかろうか。
金型が一番わかる (しくみ図解) | |
型技術協会 編 | |
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よくわかる金型のできるまで―製造工程の流れを追って解説 | |
吉田 弘美 | |
日刊工業新聞社 |
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