戦わずして勝つ、その戦法の一つに脅迫がある。
脅迫に屈しないためには、相手が恐れるような脅迫の仕返しが有効だ。
脅迫にも恐怖にも、それを続ける限り限界はない。
戦ってしまえば恐怖は消える。
怖ろしいなどと言っていたのでは戦いにならないからだ。
脅迫勝法と言っても、勝ちを収めるときが訪れることはない。
それはなぜか、商法を勝法と書き換えているだけのことだから。
もともと勝ちも負けもないのだ。
勝てるようにしておきたいという願望だけが積み重なっていく。
人間が、悪魔を相手に始めてしまった、ケリのつく宛てのないこと、そんなバカげたことに、子々孫々際限なく付き合わせるのか。