ダメダメ思考で法や規則の解釈をはじめると、何でもしないですませる方向に頭が働きます。
どんなことでも手続き書類にして決済責任者の判を押させないと、ものごとは実行できないものと思い込んでいる閣僚がいる内閣は、ダメダメ思考型組織の標本になります。
ダメダメ思考型組織は、一時のためらいで後に大量の仕事を残します。
ひと言の命令で防ぎ止めることのできたウイルス保持者の訪日を許したばっかりに、日常は目立たない検疫という仕事を、ダイヤモンド・プリンセスでは大膨張させてしまいました。
ダメダメ思考型組織では、即決の必要な平時と危機の区別さえも、現象の変化を入念に確かめながらゆるゆると行われます。
危機というのは、訪れた瞬間のことで、後から考えるものではありませんから、その組織には事実上危機は到来しないものになってしまいます。
これは、憲法という仮名の付けられたお経を唱えながら、起きないことを祈っていれば戦争は起きないという、アリガタヤ平和主義と、どこか通ずるところがありそうです。