役目がら得られる利得、ほかの人にはその機会がなかったちょっとしたことで、なにか得をした気分になると、次にはもう少し何かと、だんだん欲が出てきます。
はじめはちょっとうれしかった役得が、間もなく当たり前のように感じられ、それが権利だと思い始めます。
権利が裏返れば利権になり、得られる座を追うものは敵のようにさえ見えてきます。
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文書や音声で記録に残ることであっても、そういうことに「しておく」が習慣になれば、習癖にもなっていきます。
一事がやがて万事になり、瞬時の快感に酔うためには、人の尊厳や命にかかわることさえやってのけるようになります。
「しておく」ということは食い違いがあってのことですから、その食い違いに何かの不都合が重なれば、役得どころではなく、重大事件、重大事故の種に化けることもあります。
そのときの何かは、五感では認知できない天運か神罰かでしょう。
それは、再発防止などという、「しておく」要素に満ちた間に合わせ言葉の対象にはなりません。
ただ一度の大事件大事故は、まったく同じ条件で再発することはありませんから。