ゴミ処理は毎日の面倒ごとの一つ。
これがなくなればずいぶん楽だとうっかり思うと、次の日にはさあ大変。
次の日も延ばせば、またその次の日にいっそう大変。
そんなバカなことを、いま日本をあげてやっている。
捨て場のない大ゴミを抱え込み、黙り込んでしまっている。
燃えないゴミではなく、放って置けば燃え出す始末の悪い大ゴミ、50もの原子力発電装置が、全国に散らばっている。
ついこの間までゴミどころではなく、エネルギーを生み出す最高用具と思って使っていたものを、天変地異で二つ三つやられたからと慌てふためき、日本中のものはみんなダメだと大騒ぎを始めてしまった。
心のネジを締め忘れて後先に考えの及ばなくなった総理大臣が、使っているものまですぐ止めろと叫び回り、とうとう大ゴミにしてしまった。
この大ゴミは捨てる場所がない。地球全体くまなく探し歩いても、捨てる場所は見つからない。
捨てる場所がなかったら、そのまま永久保存か。
いくらなんでもそれでは知恵がなさ過ぎる。
捨てる場所がなかったら、お金をつけてでも引き取ってもらえないかと考えるのはC級の知恵である。
捨てる場所のないものは、言ってみればそれこそが希少価値なのだから、高く売ればよい。そのままでは売れないのはわかりきっているから、付加価値をつけなければならない。ものがものだけに、壮大な付加価値でなければならない。
さて、どんなことがあるのか、ゆっくり考えてみよう。