・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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よければ

2012年01月06日 | つぶやきの壺焼

「よく言う」とはどういう言葉かとFAQに質問が出ていた。
ふた通り意味があって、細かい説明は興がそがれるのでやめておくが、ひとつは人物評価の否定表現の部品として、もうひとつは他者の発言への揶揄として用いられる。
どちらなのかは、その後に続く言葉、あるいは言われた状況を知らなければ判別が難しい。

似た言葉に、と言いたいところだが、まったくそうでない意味を持った言葉がある。
標題のとおり「よければ」とかなで書くと、もしよろしかったらという意味と、「除ければ」という意味のどちらにもとれる。
ある地方の人が言うとこれが同じ発音になる。

こんなことをぐずぐず書き出したのは、駅の階段でふと上を見たとき、型鋼梁の端部に仕組んだ鳩除けが目に付いたからである。
おお、こんなところまで気遣ってと感心したのと一緒に、「よければ」にまた違う意味が見つかったからだ。

鳩が止まりそうなところに針金を何本も立てて鳩除けにしてある。
電柱の上などのは、鳩よりマイナス十の烏が相手のようだが。

鳩はどこか止まれるところはないかと探し回る。
足がかかればしめたもの、針金などひん曲げ、よけて止まればよい。
それらしいところが1箇所あった。

鳩にしてみれば、針金でよければ、針金をよければよいのだ。