先日、ある事があり、「おふでさき」の読み方(発音の仕方)について考えることとなった。
私が専修科で習った時には、和歌体で書かれてあるので、5・7・5・7・7の区切りで読むように。
そして、そのためには、文字通りには読めない場所があり、文字を足したり、抜かしたりする場所がある。と教えられた。
だから、その当時の「おふでさき」に、文字を追加したりした。
しかし、この「おふでさき」が書かれた背景、教祖直筆・親神様直筆という事から考えると、字が抜けているのも何か意味があるのではないか。などと考えると、5・7・5の調子に合わせずに読むほうが良い。という意見も出てくるのである。
この時にもう一つ、重要な事がある。
それは、この「おふでさき」は「これまでに話したことを忘れるから書いておく」という備忘録の役割をしているという事である。
つまり、教祖から様々な事を教えられ、その教えられたことのメモ書きとも言えるのである。
メモ書きとすれば、教えられたことが分かり切った上のものであるから、文字や言葉が抜けたとしても、別に支障なく説かれた事を思い出して読める。というものである。
ところが、この事を抜いて、「文字通りに」となると、反対に教祖の説かれた話を曲げてしまう事になりかねないのである。
その代表的なものが、八つのほこりである。
「信者の栞」「教典」で「おしい・ほしい・にくい・かわいい・うらみ・はらだち・よく・こうまん」と記されている。
ところが、「おふでさき」では、
3号96に
このみちハをしいほしいとかハいと
よくとこふまんこれがほこりや
と記されているのだが、
ここには、「にくい・うらみ・はらだち」がないのである。
うらみについては、
「みうらみである」「わがみうらみであるほどに」などで使われているが、「にくい・はらだち」は言葉自体がない。
この「おふでさき」だけを重要視すると、「八つのほこりは八つではなく、五つだ!」という事になりかねないのである。
こうした点に注意が必要だと思い、ここに記しておく。
そして、「おふでさき」の成り立ちや定義などについては、『続ひとことはなし』で二代真柱様が詳しく述べられているので、ぜひとも読んで頂きたいと思う。
また、「おふでさき」や「おさしづ」「みかぐらうた」をデータとして検索をする場合もこうした事に注意をする必要がある。
「おふでさき」の場合は、「ローマ字おふでさき」が出されており、これを元に読みのデータを作っておけば、検索漏れは少しは解消されると思う。
「みかぐらうた」は、読みのデータを作りやすいだろう。
しかし、「おさしづ」の場合は、同じ言葉でも、様々な漢字やひらがなが混じっているので、これは難しく、似通った漢字や言葉をいくつか検索をして、調べることが良いと思う。
ここ数日の事から、思ったことを記しておきます。
参考になれば幸いです。
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