「とんび」に続いて重松清さんの本。
これも探していてBOOK OFFで見つけた。
「ひこばえ」⇒(重松清作)
主人公は、高級介護施設に勤める長谷川洋一郎(55歳)。
洋一郎が小学2年生の時に、両親が離婚していてその後は一切会っていない。
お金にだらしなくて親族からも離縁されてた父親を、姉は憎み嫌っている。
そんな父親が亡くなったと、父親が暮らしていたアパートの大家さんから連絡がくる。
洋一郎は父親のアパートの後片付けに向かう。
父親の人生を向き合おうとするのだが....。
父親の知人たちから拾い集めた記憶と、自分と父親との記憶が蘇る。
洋一郎は自分自身のこれまでの、そしてこれからの人生と向き合うのだが.....。
「ひこばえ」とは、
樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。
太い幹に対して、孫に見立てて言う。
感想:父親と息子の話。
ただ、今回の父親は亡くなってるんだけどね。
どんな親でも親は親! どんな子供でも子は子! だわなぁ~。
「とんび」は親側の話だったけど、この本は子供側の話。
主人公の親子だけじゃなく、介護施設の入居者の親子の話もあって面白かった。