讀賣新聞で、直木賞作家の江國香織と井上荒野の記念対談が載っていた。
江國、という名を初めて聞いたとき、男性かと思った。その後も男の作家に違いない、と長いこと思っていた。
今回、井上荒野、というひとが直木賞を受賞した、と聞き、これまた男性作家に違いない、と思った。
対談を読んでいて、男の観念に近いものを持っている二人だと。二人とも父親が作家で、幼少時から影響を受けていることを知り、頷けた。
今回の受賞作、井上荒野の『切羽へ』は、パソコンで「きりは」と入力しても出現しない。「せっぱ」と入れるとヒットする。作中では、
「トンネルを掘っていくいちばん先を、切羽というとよ。トンネルが繫がってしまえば、切羽はなくなってしまうとばってん、掘り続けている間は、いつも、いちばん先が、切羽」
で、「きりは」と読むのだという。
舞台は、長崎県西海市の島・崎戸だということだ。読んでいて方言が直感的に何となく分かり、読みづらさは少ない。
主人公のセイは、小学校の養護教諭。夫は同じ島育ちの絵描き。
この作品に登場する「月江」という女性教諭と「本土さん」と呼ばれ妻がいるが「月江」に会いに来る男の存在がストーリーを盛り上げる。
帯を先に読んでしまったからだろうか。この島へふらりとやってきた独身男性の音楽教師・石和聡。出自をぼかしているが、料理が上手で純粋さも感じられる男。現実世界ではこのようなひとはいそうな存在。
しかし、セイが夫以外のこの登場人物に、そんなにも惹かれているという感じはしなかった。帯を読まないで読みにかかったら、また違ったかもしれないが。
それにしても、作中での「セイ」や「月島」、それに赤いコートの本土さんの妻には、女としてのそれぞれの味が見事に描かれている。
これは、女性作家の手によるものだな、と読んでいて思う。
細かな言葉の継ぎ穂で読者を引っ張っていく表現力が、この著者の持ち味だと。
◇∞◇∞◇◇∞◇∞◇◇∞◇
☆のあ いちい新作短編;
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