夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

ヒラメのプレゼント

2012年02月13日 17時14分37秒 | ヒラメ釣り
先の日曜日にヒラメ釣りに行って来ました。7枚釣れたのですが、総ていつも通りのリリースです。釣りを終え、船頭さんから『ヒラメは?』と聞かれてリリースしたことを伝えると『何だよぅ。持って行きなよぅ。』って。脇で聞いていた奥さんが『時化でもう一ヶ月も漁に出てないから、逃がしちゃうんだったら食べたかった』って。
 ならば・・・ということで、今回再チャレンジしました。船頭さんには僕だけではなく、僕らの会の会員もいつもお世話になっていますが、一歩引いたところでいつも奥様の影がちらついています。船頭さんがこうやってできるのも奥様があっての事。また、僕らが行った時の手料理も毎回ご馳走になり、間違いなくお世話になっています。そこで今回は何とか釣って奥様に食べてもらいたいという個人的なミッションを遂行しました。
 波が高いのは事前に天気予報をチェックしていたので判っていましたが、やはりしんどいです。結局、二枚のヒラメを釣って(4㎏、3㎏)奥様にプレゼントをすることが出来ました。訳を話したら奥様はニコニコして喜んでくれて・・・今日は頑張って来て良かったと思える良い釣りが出来ました。

日本記録達成

2011年09月12日 22時51分33秒 | ヒラメ釣り
『釣り』と一言で言っても、その楽しみ方には色々とあります。
先日、ヒラメの日本記録を達成しました。と言いましても小さいヒラメです。
小さいヒラメがどうして日本記録なのかと言いますと、細い糸で釣ったからです。
日本記録といっても、沢山の組織がそれぞれのルールに従って公表していますが、世界が認める記録(つまりは公認記録ということ)はJGFAという組織が認定しています。
 日本記録にはオールタックルクラスとラインクラスという二つのカテゴリーのがあります。そしてそのラインクラスは糸の強さによっていくつかのクラスに分かれています。総ての記録は世界共通の釣り規則(IGFAルールと言われています)に則った方法で釣る事が最低限必要です。オールタックル部門はIGFAルール内で釣った魚のうち、最大の魚がオールタックル部門です。ラインクラスは、決められた強さの糸を使って、その糸でどれだけ大きいのが釣れるか?が勝負の部門です。
 今回の日本記録はヒラメの中では一番細い糸のクラスです(2Lbテストライン)。2lbというと約1㎏の力で引かれた時に切れる糸ということです。これでどれだけ大きいのが釣れるか?を競うのです。競うというと一見他の人と競うように思うかもしれませんが、やったことがある人なら分かるのですが、魚との勝負であり、究極的には自分自身との勝負です。例えば5㎏のヒラメを直径2mmのワイヤーで釣ったら簡単に上がって来るでしょう。ところが0.1号のナイロン糸で上げようとしたらとても難しく、今までの経験則を総て生かして、それで釣れるかどうか?が問題になります。

 今回の日本記録達成は、訳あって、今まで取った日本記録の内で一番嬉しいものになりました。

 大きい魚を釣らなくても、こうして日本記録になる事もあります。皆様もIGFAに入会してみてはいかがでしょう。沢山の釣りに精通している人が入会していますので、間違いなく役に立つこととなるでしょう。

標識放流

2011年08月17日 02時33分31秒 | ヒラメ釣り
タグ・アンド・リリース(以下『T&R』)ってご存知ですか?
文字通り、釣った魚に標識をつけて放すものです。
なんでこんなことをするのかと言いますと、これによって魚たちが海や川でどのように移動しどのような成長をするのか?が解かって来るからです。システムとしてはある管理団体が発行したタグと言われる標識を付けて釣った魚を放します。その際、大きさだけをメジャーしておきます。そしてその標識No.、放流地点、放流日時、そしてその時の長さを管理団体に報告しておきます。そして、その標識された魚が捕れた場合、その捕った人や団体がその管理団体に捕れた日、場所、そしてその時の大きさを報告します。このことによってその魚がどのくらいの時間でどのくらい成長するのか?はたまたどのくらいの時間でどちらの方向にどのくらい移動するのか?が解って来ます。これにより今後どのような方法を持って自然を回復して行くか?の一つの指標になる訳です。

 管理人はヒラメにしてもカジキにしてもタナゴにしても基本的にリリースが前提ですので、どうせリリースするのであればこういう活動に役立てて頂きたいと思い、以前よりこの活動に参加させていただき、何匹かのヒラメをT&Rし、採捕に至った経験があります。そして今回また採捕の報告がありました。
 僕がこの活動に利用させていただいているのはJGFA(Japan Game Fish Association)という団体です。
 
 今回JGFAから送られてきた『標識魚採捕結果』によりますと、僕が2010年9月19日に千葉県利根川河口沖でT&Rしたヒラメが2011年7月27日に大洗沖で採捕され、放流した時点で36㎝だったものが、50㎝になっていたというものです。つまり概ね一年で利根川河口から大洗まで移動し、その間に約15㎝成長したという結果です。

 このような実証の積み重ねがこれからより良い釣り環境を整えて行く一助となってくれることを願って止みません。

 今回、採捕報告をしていただいた大洗町漁協所属「えびの丸」様に感謝します。