頑張れGIGAZINE。何の力にもなれないけど（笑）

カップめんとピザを食うのが主たる活動のGIGAZINEがなんか面白い事始めたみたいです。

　■地デジで有名な「B-CAS」の財務状況が明らかになったので
　　税理士に鑑定してもらいました　(GIGAZINE)

個人的にはGIGAZINEの記事に概ね賛同という感じですが、ちょっと感じ方は違うかなという気がします。

＞　・「棚卸し資産」の内容に違和感
＞　・B-CASカードの原価

確かにどちらも不自然ですけど、有り得ない事でも無いと思うんですよ。
在庫はICチップのロットが変わるとかコストダウン設計とかで一度生産中止するとか何とか言われたら、中止期間分の在庫を先に買っておくってのは有りえる話ですし。
カード原価も、既に量産効果は充分出ている状態でしょうから、原材料費や運送費がダイレクトに効いてくる可能性はあります。もしくはライン増やした分の設備投資代がカード製造コストに上乗せされているのかも知れません。

＞　・「売上原価」が納得できない
＞　・「売上総利益」が減っているのがおかしい

これも、B-CASカードの原価が実際に上がっているのなら、一応分かります。
逆に言うと、独占契約で製造しているであろう何処かのメーカーが、かなり強い価格設定権を持っているって事になります。それか、B-CAS社が原価に無頓着かのどちらかか、もしくは両方。（笑）


で、GIGAZINEの方は原価や棚卸在庫に怪しい動きがあると見て、こういう結論になったんでしょうね。

＞　・B-CAS社はただの「トンネル会社」、裏にさらに儲けている会社がある可能性あり

いや確かに裏の会社、というかカード製造会社は別にあってそこも損はしていない感じですけど、不当に儲けているレベルの売り上げかどうかはこれだけでは。
それが独占契約っぽい感じであること、それ故原価が下がりにくい事は確かだと思いますけど、そもそも私企業なんで必ず自由入札しなきゃいけないとかは無いので、それが悪い事とは言いにくい事も確かなんです。ああもどかしい。（笑）


ということでGIGAZINEは不自然なカード原価と仕入れ量からカード製造会社への資金流出という裏があるんじゃないか（各種団体とか政治家とか？）と勘ぐっている感じみたいですが、この時点でそれを疑うのはまだ早計という気がするんで、ここでは取り合えず横においておきます。

私がこの結果から言いたいのは、B-CAS社儲けてるんじゃ無い還元しろよと。
本来は営利を目的とした会社じゃないんですから、これだけの利益が出ている事は問題かと。

そりゃ株式会社が儲けて悪い法律は世の何処にもありませんが、まともな実態の無い会社のくせにこれだけの余剰資金を今後どうするつもりかと。
いい方法が思いつきませんけど、せめて何らかの形で視聴者に還元したりしてくれないと何か納得行かない気がします。そうやって資金が出て行くスキームを決めてやれば、もうちょいカード原価にも敏感になるでしょうし。（笑）


つか、こんな決算見たらまた権利者団体がむしり取ろうと群がってきそうな予感。
やっぱB-CAS社は何処までも面倒の種かも……。