せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
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2010.10.09 CEATEC 産総研のVocalWatcherというかHRP-4C

2010-10-15 23:19:26 | PC、電子系
CEATECネタ続き。
HRP-4C見に産総研のブースに行ってみると、なにやら人口密度が明らかにおかしい。



ブースは写真左側にも広がっているのに、何故その右の一角だけに集まるかね。


こんな感じ。何も見えん。



他の人のモニタで何とか存在確認する状況。


産総研ブースは基本的に空いているんですが、ここだけ何だか人だらけでした。みんなそんなにHRP-4C見たいか。見たいのか。って見に来ている自分が言うセリフじゃないですが。
しかし雰囲気はまさに見世物小屋。HRP-4Cの首が伸びるんじゃないかとちらっと思いました。(笑)

今回の産総研の展示の主題は「VocalWatcher」なる機能。要は生身の歌い手さんの歌っている顔をビデオで撮って、その顔真似をHRP-4Cでやるという機能なので、顔が見えないとどーしようも無い展示です。
ってことで、とにかく歌っている間の顔を拝ませて頂かなければ。何とかならないかなぁと背伸びしたり首振ったり。せめてもうちょい高い台に設置してくれていたらなぁ……。



手を伸ばして撮った。これじゃ飛頭蛮だ。


終盤になると抜ける人も出てきたので、何とか隙間からちらっと見えた。


頑張って頑張って粘って、何とか最後の数分だけ、歌唱中のお顔を拝むことが出来ました。

まーぶっちゃけて言えば相変わらずの学天則っぷりなんですが、流石は生身の顔をトレースだけあります、歌唱中の表情は割と自然でした。
一部の口パクは明らかにおかしいんですが(口をすぼめるアクチュエータが無いんだそうで)、目線や顔の傾げ方なんかはロボットの演出としては相当なものです。

特に顔を傾げると、あのショートヘアがさらっと揺れるんですよ。
そこへ目線を斜め下に流したりなんかすると、そこはもうどきっとしますって。
一瞬だけですけど、その瞬間だけは、人に見えました。驚きましたよ。

ということで、まだまだ人の表情のトレースだけですけど、このロボットの「首から上」が持つポテンシャルに気付かされた展示でした。なるほど歴代アクトロイドが何かおかしかったのは、造形だけでなく動きの不自然さもあったんですかね。
私見ですけど、こりゃ研究進めると相当面白そうな予感が。もしかすると不気味の谷を越えられるんじゃないかと。さらには、人の表情に対する認知の仕組みとか脳科学方面でも色々実験できそうな気もしますし。これ、実は割と良い研究になりそうな気がします。産総研がんばれ。




ステージ後、動いていない姿を撮影。


あっぷ。瞳にハイライトとか照明ずる過ぎる。(笑)
次回はリップも塗ってあげて。(笑)