せつなく朽ちた鉄扉

雑草地帯・日記部門。硬軟色々取り混ぜて、よろず話題の書き捨て場。
なおAdsenseはgooが勝手に出してるだけ。

パブコメ送ったー

2009-10-23 23:26:51 | 宇宙、航空系
またもやギリギリ滑り込み。

 ■「宇宙活動に関する法制検討WG報告書(案)<中間取りまとめ>」に対する
  意見の募集(パブリックコメント)について (首相官邸:宇宙開発戦略本部)

好きな分野で意見を聞いてくれるってのに送らない道理も無いわけでして。
宇宙も法制度もど素人にも程がありますが、向こうもど素人が送ってくる事なんて織り込み済みでしょうから、まぁそこはそれ、気にしないことにしときます。(笑)

まぁつたない内容ですけど、前回同様、今回も一応晒しておきます。
今回は「(御意見の項目毎に、報告書案の該当ページ・項目番号等を明示して下さい)」等と書いてあったので、項目番号だらけになってます。これだけじゃ読んでもわかんないので、興味ある人は「宇宙活動に関する法制検討WG報告書(案)<中間取りまとめ>」(pdfファイル・38ページ)も合わせて読んでおいて下さい。

#って読む人いないよな普通。

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現在、モデルロケットでもアメリカでは高度100kmの記録を達成しています。日本国内でも高度100kmを目指して活動するアマチュア団体があり、アメリカでの打ち上げを想定していると聞きます。
このように、本当に高度100kmに届くか届かないか打ち上げるまで分からないロケットを、個人もしくは有志が海外で打ち上げる場合、本案ではどのように扱われるのでしょうか。

上記の個人による海外打ち上げは、「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」における「(2) 宇宙物体の定義」の②、「(3) 国の許可を受けなければならない者」の②、「(4) 国の許可、監督を要する活動」の①②③を満たすため、明確に本案の対象となります。
故に「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」及び「Ⅲ.宇宙損害の賠償について」で示される義務が発生すると考えますが、文中にはアマチュア個人及び有志には実現困難と思われる内容が散見されます。

まず、アマチュアの個人及び有志団体では、「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」における「2.国の具体的な許可、監督について (1) 宇宙物体の打上げに係る国の許可、監督 1) 許可基準」の①②を満たす事はほぼ不可能です。
また、市販のモデルロケットを個人で改造した場合、同③の以下に引用する一文、

>打ち上げるロケットについては、あらかじめ、その設計について安全適合性に係る国の承認を受け、当該設計のとおりに製造されたものであること

この引用文で示される「承認」を得るための書類を個人で全て作成するのは相当な困難が予想されます。
さらに、「Ⅱ.宇宙活動に対する国の許可、監督について」の「2)打上げ事業者の講ずべき措置 ① 損害賠償措置」について、

>当該損害賠償措置は、国の定める賠償措置額について第三者に対する損害賠償責任を担保するための保険(Third Party Legal Liability Insurance Policy)(以下、「TPL」という。)の契約を締結することを原則とし、

とありますが、現状、このような保険で、個人を対象とする商品があるのでしょうか。
不勉強故に私には判断できかねますが、恐らく無いのではないでしょうか。

このように、本案は、個人レベルでのモデルロケットによる宇宙到達のチャレンジを強く規制する内容になっていると考えます。
アマチュアにおけるホビー用モデルロケットは、教育用としても将来有望な産業です。社会一般における宇宙産業への理解、草の根レベルでの宇宙技術の底上げなど、将来に渡り多大な貢献を果たすものと期待しています。
是非ともモデルロケットに関して、個人でも適応可能な法制度を整えて頂きたく思います。
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頭の中にあったのは先日のはちゅねのアレ。(笑)
なんでも将来的には宇宙目指すと聞いたので、それは是非やってもらいたいなと。

今回の法制検討は、そういうアマチュアレベルの技術チャレンジなんてのを一切考えていなさそうな感じがしたので、そこだけちょっと文句言ってみました。完全なる部外者なのになぁ俺。(笑)


ただ、漫画やアニメ、ソフトウェア開発が草の根レベルでの基本技術浸透及びスキルアップを礎として巨大市場を形成している例もありますから、やはりアマチュアレベルでの活動って、発展には大事だと思うんですよね。
せっかくアマチュアが宇宙目指せるという凄く面白そうな時代になりそうなんだから、水は差さないで頂きたいなと。