晴れ渡る空、照りつける太陽、歩き疲れて一休みする人のシャツの胸元に吹く爽風。
夏に生まれた僕の使命は、その風の様に生きることであろう。朦朧とPCを開いていたら、手もとの電話がなった。「おはようございます、Yです」と、活躍中の女優Y嬢の凛とした口跡爽やかな声が眠気を吹き飛ばしてくれた。明日アトリエ公演を観にきてくれるらしい。
ひとりでは生きていないことをこれほど実感することはかつてなかった。この十数年間、劇団を、稽古場を中心に生きて来た。もうすぐ、その稽古場を離れる。感傷ではない。その昔、「江古田スケッチ」という歌を書いて歌った。
「彼女にとってこの街ははじける季節の仮の宿」
「あいつにとってこの街は夢を飛ばせるエアポート」
旅立つ大学生を歌った歌は、今も江古田で歌われているらしい。
中野坂上で25年暮らして、沢山の歌を書いたが、この街のうたはひとつも書かなかった。中野坂上はめまぐるしく変化し、ゆく人来る人も尋常ではなかった。入団して辞めた劇団研究生は500人を越える。
最後のアトリエ公演、何処かで話しを聞きつけたら是非足を運んで欲しい。辞めた理由はどうあれ、いちどは僕の「ハワイおにぎり」を食べた仲間ではないか。朝倉薫演劇団は僕だけの劇団ではない。在団したみんなの劇団です。皆が誇りに胸を張れる様、残った17名の劇団員は今日も芝居を上演します。
夏に生まれた僕の使命は、その風の様に生きることであろう。朦朧とPCを開いていたら、手もとの電話がなった。「おはようございます、Yです」と、活躍中の女優Y嬢の凛とした口跡爽やかな声が眠気を吹き飛ばしてくれた。明日アトリエ公演を観にきてくれるらしい。
ひとりでは生きていないことをこれほど実感することはかつてなかった。この十数年間、劇団を、稽古場を中心に生きて来た。もうすぐ、その稽古場を離れる。感傷ではない。その昔、「江古田スケッチ」という歌を書いて歌った。
「彼女にとってこの街ははじける季節の仮の宿」
「あいつにとってこの街は夢を飛ばせるエアポート」
旅立つ大学生を歌った歌は、今も江古田で歌われているらしい。
中野坂上で25年暮らして、沢山の歌を書いたが、この街のうたはひとつも書かなかった。中野坂上はめまぐるしく変化し、ゆく人来る人も尋常ではなかった。入団して辞めた劇団研究生は500人を越える。
最後のアトリエ公演、何処かで話しを聞きつけたら是非足を運んで欲しい。辞めた理由はどうあれ、いちどは僕の「ハワイおにぎり」を食べた仲間ではないか。朝倉薫演劇団は僕だけの劇団ではない。在団したみんなの劇団です。皆が誇りに胸を張れる様、残った17名の劇団員は今日も芝居を上演します。