面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

友よ

2007年09月16日 | Weblog
 友よ 旅に出たまま40年も帰らぬ僕を待つ友よ
 友よ 君に便りひとつ寄越さぬ僕を責めぬ友よ
 再会出来るのはどちらかの墓石の前だと
 僕はあきらめかけている
 友よ あまりに遠く離れているので助け合うことも
 出来ぬ友よ
 近くにいれば僕はすぐ君に助けを求めただろう
 風の便りに君の無事を知った夜は
 挫けそうな心がまた立ち直る
 友よ 一生の仕事と決めた芝居作りも15年目になる
 今年も小さな舞台を作り続けている
 1週間後に今年5本目の舞台の幕が上がる
 友よ 1度は君に見て欲しい
 僕の命を賭けた舞台を
 それが夢に終わろうとも
 僕は芝居を作り続ける