面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

1週間

2007年09月04日 | Weblog
 ロシア民謡の1週間ではないが、時間の過ぎるのが速すぎる。特に月曜日は瞬く間に終わる。今週も例外ではなく、駆け足だった。芝居の稽古に引き続き日舞が入るからだろう。21時半に稽古が終わって、2件打ち合わせが入った。スタッフのSくんと六本木の香妃苑で食事を摂ったのは24時だった。そのあとW氏と打ち合わせがあり、Sくんの車で送ってもらったら帰宅はこんな時間である。

 別れ際、どんなに忙しくてもこれから10年僕は弱音を吐かないからね、と、Sくんに言ってしまった。この10年僕は半分眠っていたので、自分では後ろめたい気持ちなのだ。こんな僕のボロ船から逃げずに付いて来てくれる劇団員やスタッフの為に、これから10年、僕は大車輪で働く。そんな気持ちを伝えたかったのだが、うまく言えなかった。

 「男たちの日記」女優版に、桜井まり嬢の参加が決定。昨日から稽古に加わった。物語のキーワードを握る上田直樹の役。登場人物中最も難役だが、彼女なら、見事に演じきってくれる予感大である。彼女のマネージャーE女史に五百年むかしの話を語ると、「桜井はそのとき、一座の看板でしたか?」と訊かれた。
もちろん若手の看板です、と、答えると、「安心しました」と、真顔で頷かれた。さすが、マネージャーである。「ミッドナイト」に出演してくれた山本奈美嬢のマネージャーA女史もそうだが、担当する女優に惚れこんでいる姿は輝いて見える。それが女優をさらに輝かせる。リスペクトは流行りの言葉になったが、美しい単語だ。

 火曜日は劇団の定例稽古だ。レッスン生も増えて激しい稽古になる。少し眠ろう。