面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

看板女優

2007年07月15日 | Weblog
 今回のアトリエ公演「ミッドナイトフラワートレイン」の
主演女優は塩山みさこ嬢である。昨年9月のアトリエ公演
「裸月物語」で脇を固めてもらって以来、お会いする機会も
なかったが、稽古に入って劇団の新人俳優に、塩山さんは
朝倉と旧知なのか、と、訊かれたらしい。
 俳優と演出家の関係は「信頼」以外なにもない。
塩山嬢が信じて頼ってくれているからこそ、劇団の新人には
旧知の仲に見えたのだろう。
 僕もまた、塩山嬢に看板を預けている。演出家の指示に
何の躊躇いもなく行動する彼女の本質を新人たちは
よく観て貰いたい。俳優は「いさぎよさ」が明暗を分けるのだ。
売れる売れないは紙一重、芝居が上手い下手は素人が論じること。
 痩せ我慢も反発もいらない、演出家の望む芝居を引き受けようと
懸命になる姿こそ神々しいのである。
 良い芝居が作れそうな稽古は、苦しくても楽しい。
 初日まであと1週間です。