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朝の隠密行動

2007-12-16 01:25:02 | Weblog
家人が新居に越してきてから「早起き運動プラス早朝散歩」を始めた。

 それは、友人でもあり、英会話学校のスタッフでもあるKが彼女を誘った事がきっかけで始まったようだ。

 約ひと月前、週末と雨天を除いて毎日歩くと意気込んで二人が早朝散歩を宣言した時、どうせ三日坊主に終わると茶化したが、それに憤慨したか、これまでのところほぼ「皆勤賞」だ。

 昨日の朝、早起きの私は、まだ床の中にいる家人を尻目に彼らの散歩コースである調整池周辺を歩いてみた。

 土曜日の早朝だというのに、多くの人が、ある者はジョギングを、またある人は逆歩きを、皆それぞれのペイスで行なっていた。私は新聞を読みながら徒歩を楽しんだ。

 この調整池は、これまでに何度か洪水に見舞われたことから造られたものだが、散歩コースとしては中々よろしいが、かつての風情は感じられない。

 この籐衛門川、昔はうなぎが多く採れたことから周辺に多くのうなぎ屋が立ち並び(一時期は浦和市にうなぎ屋が67軒あったと聞いている)、東京からもたくさんの人が訪れたことで知られる。

 そういった川沿いの風情は画家たちをひきつけ、旧浦和には多くの画家が住んでいたそうだ。ところが、宅地開発に伴なって川岸はコンクリートで固められ、画家たちの足は遠のくようになってしまった。さらに、その後、防災対策で調整池とされ、昔の面影は消えていった。

 かつての面影はなくても、都市化したこの地域の貴重な憩いの場である。それぞれのスタイルで楽しむ人たちの姿を見ているだけでも楽しいものだ。

 冬晴れの中、清々しい気持ちに足元も軽やかになり、私は上機嫌で家に戻った。しばらくして二階の寝室から起きてきた家人は私が散歩に出たことは知るよしもなく、寝ぼけ眼で「やっぱり朝のウォーキングがない日はだめね」と言い訳をしながら朝食を作り始めた。