今日、ロシア映画『太陽』を観てきた。
タイトルからすると、何か恋愛映画でも連想しがちだが、これが大違い。昭和天皇の戦時中から敗戦直後までの“姿”を描いたものだ。
二重引用符で姿をくくったのは、制作側や天皇を演じたイッセー尾形が、関係者の助言は得ていたとしても、天皇の苦悩や思いといった真相を知る由もないからである。
イッセー尾形は、有名になる前から大好きな役者で、と言うよりも、彼が日本テレビのお笑い勝ち抜き番組で最初に出てきた時から注目していた。彼ほど、年々凄みを増す役者は珍しく、毎回見るごとに新しい発見や驚きで楽しませてもらっている。今回も、さすがイッセー尾形だ。昭和天皇の喋り方から動作まで見事に演じ切っている。そして、その人間的魅力を観るものに伝える。
銀座の小さな映画館で単館上映されているが、これが大人気。毎回立ち見が出るほどで、今日行った我々も一度入場券を買って整理券を手にした後、近くで2時間ほど買い物で時間をつぶした。
聞くところによると、この映画の前評判は高かったものの、右翼などからの脅しがあるやも知れぬと恐れたのであろう。日本で配給する会社が中々現れなかったらしい。最終的にはスローラーナーという、特徴ある映画を専門に配給する会社が、名乗り出たが、正直な話、その会社の担当者もこんなに当たるとは思っていなかったのではないか。
映画は、観る前は、イッセー尾形という、どちらかと言えば笑いを演技の核とする役者が演じることで、昭和天皇を笑いものにしようという魂胆かと思ったが、決して天皇を茶化しているわけではなく、現人神と言われて苦しんだ一人間としての様々な思いを見事に見せてくれている。その人間味溢れる演技に、思わず昭和天皇を可愛い男として好きになってしまいそうになるほどだ。
こういう映画が自由に上映されない国は、やはり異常だ。今後この映画が時間をかけて全国興行されるだろうが、嫌な事件が起きないことを強く願う。
タイトルからすると、何か恋愛映画でも連想しがちだが、これが大違い。昭和天皇の戦時中から敗戦直後までの“姿”を描いたものだ。
二重引用符で姿をくくったのは、制作側や天皇を演じたイッセー尾形が、関係者の助言は得ていたとしても、天皇の苦悩や思いといった真相を知る由もないからである。
イッセー尾形は、有名になる前から大好きな役者で、と言うよりも、彼が日本テレビのお笑い勝ち抜き番組で最初に出てきた時から注目していた。彼ほど、年々凄みを増す役者は珍しく、毎回見るごとに新しい発見や驚きで楽しませてもらっている。今回も、さすがイッセー尾形だ。昭和天皇の喋り方から動作まで見事に演じ切っている。そして、その人間的魅力を観るものに伝える。
銀座の小さな映画館で単館上映されているが、これが大人気。毎回立ち見が出るほどで、今日行った我々も一度入場券を買って整理券を手にした後、近くで2時間ほど買い物で時間をつぶした。
聞くところによると、この映画の前評判は高かったものの、右翼などからの脅しがあるやも知れぬと恐れたのであろう。日本で配給する会社が中々現れなかったらしい。最終的にはスローラーナーという、特徴ある映画を専門に配給する会社が、名乗り出たが、正直な話、その会社の担当者もこんなに当たるとは思っていなかったのではないか。
映画は、観る前は、イッセー尾形という、どちらかと言えば笑いを演技の核とする役者が演じることで、昭和天皇を笑いものにしようという魂胆かと思ったが、決して天皇を茶化しているわけではなく、現人神と言われて苦しんだ一人間としての様々な思いを見事に見せてくれている。その人間味溢れる演技に、思わず昭和天皇を可愛い男として好きになってしまいそうになるほどだ。
こういう映画が自由に上映されない国は、やはり異常だ。今後この映画が時間をかけて全国興行されるだろうが、嫌な事件が起きないことを強く願う。