美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

2023 総会・講演会・懇親会を開催しました。

2023-11-20 16:10:24 | Weblog

2023 総会・講演会・懇親会

日時:2023年11月10日(金)18:00〜20:30
会場:アートコートギャラリー
参加者:25名

1 総会

  • 新副理事長の就任
    加藤義夫氏(宝塚市立文化芸術センター館長)が就任。

  • 第6弾寄贈プロジェクト「山村幸則さんの作品を美術館に贈ろう」の報告
    ・山村作品内訳(映像作品、写真作品)
    ・第6弾寄贈プロジェクト経過(2022.4.24キックオフ〜2023.10.11募金目標金額達成)
    ・募金の概要(支援金額と支出予定)
    ・クラウドファンディング概要(Motion Gallery)
    ・リターン内容
    ・今後の予定

   多くの方々のご支援とご協力のおかげで募金目標金額を達成することができましたことを心より御礼申し上げます。
   今後は寄贈に向けて具体的な手続きを進めてまいります。
   引き続き応援お願いいたします。

  • 2023年の活動報告
     1/22 藤田美術館訪問
     2/18 滋賀県立美術館訪問
     4/8  山村幸則写真作品展示+体操@芦屋神社
     4/29 宝塚市立文化芸術センター訪問
     5/25 サポート会員特別プログラム
       名和晃平スタジオ「Sandwich」訪問
     6/10 芦屋市立美術博物館訪問
    (今後)
     11/12 姫路市立美術館訪問

2 講演会「Between Art and Architecture」
  ゲスト:建築家/美術家 郡裕美氏

「アートは、人々の想像力に働きかけて世界の見え方を変える。建築も人の想像力に働きかけて世界の見え方を変える。アートと建築を入れ替えてもほとんど同じように、言えるのではないか」という話から始まり、郡さんのアート作品や建築作品の事例を詳しくご紹介いただきました。

  (ご講演の要旨は改めてアップいたします)

3 懇親会

なかなかリアルに集まることができなかった期間をようやく過ぎて、対面で普通に交流できるようになってきました。

来年は、当会発足から20年を迎えます。ゆっくりと活動を続けている会ですが、佐野理事長の挨拶にもあったように、20年続けてこられたことは幸せな活動であったことだと思います。これからも美術館と市民の相互関係をアートを通して、より良質により深くより楽しく展開してまいりたく、よろしくお願い申し上げます。

 


建築家/美術家 郡裕美さんの作品が箕面で公開されています。

2023-11-15 14:36:16 | Weblog

先日の総会・講演会において、ご講演いただいた郡裕美さんよりの追加情報です。
郡さんのインスタレーション《EVOCATION》の箕面・瀧安寺での公開が延長されました。

_______

(郡さんより)

11月3日で会期が終わった箕面の森アートウォークで作った、2018年の台風で大破し撤去された瀧安寺の庫裡の記憶をカタチにするインスタレーション:EVOCATION の公開延長が決定しました!

失われた元禄時代の建物の輪郭を白糸で縄張りし、寺の台所である庫裡の象徴であるのかまどの上に越屋根の形の中に入り、赤い炎のようなキラキラに包まれ、空を見上げれば、かつてそこにあった大地と空の繋がりを感じることができます。

箕面 瀧安寺は7世紀に起源をもち、庫裡は1699年に建てられた由緒ある寺です。
境内の武田五一の設計した鳳凰閣(1919年竣工)とともに特別公開されてますので、ぜひ、お出かけください。
(武田五一は宇治の平等院の修復を担当していたらしく、その鳳凰殿がふわりと不時着したように、本体の構造とわざと軸がずれてる不思議なデザインです!)

なんと、客殿の右手前に設置した「失われた記憶の空間を表す私の作品」と、客殿の左奥に武田五一が作った「極楽浄土を表す空間」が対照的にあることに気がつきました! お時間許せば、箕面の紅葉を楽しむついでに、ぜひ、おいでいただくよう、会員の方、お知り合いの方などにお知らせいただければ幸いです。

■龍安寺特別拝観:客殿、鳳凰閣(国登録有形文化財)、枯山水
■拝観日時:11月11日(土) 〜 12月3日(日) 月曜休館
■拝観料金:一般…500円/小中高生…300円


新副理事長の就任

2023-11-11 17:16:02 | Weblog

11月10日開催の美術館にアートを贈る会の総会において、加藤義夫さんが新しい副理事長に就任されました。

前副理事長の井上雄次さんは、理事として活動を見守ってくださいます。

今後とも当会の活動をよろしくお願い申し上げます。

 


第4弾寄贈プロジェクトの作家、今村源さんの展覧会が水戸芸術館で開催されます

2023-10-27 15:11:45 | Weblog

当会の第4弾寄贈プロジェクトの作家、今村源さんの展覧会が水戸芸術館で開催されます。
ご案内させていただきます。

「今村源 遅れるものの行方」
Imamura Hajime: The Whereabouts of the Late
開催日:2023年11月3日(金・祝)~2024年 1月28日(日)
場 所:水戸芸術館 現代美術ギャラリー、エントランスホール

https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5251.html

(HPより)
今村源は、普段、気にも留めないありふれたものに、少しの隙間を加える、あるいは天地を入れ替えたり裏返したりすることで、ユーモラスな造形でありつつも、その軽く透明感のあるイメージから一転、日常と表裏一体にある深遠な世界を観る人に想起させる作風で広く知られています。ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金やビニールなど、およそ彫刻らしからぬ軽い素材で、浮遊感溢れる「彫刻」を制作してきた今村の作品の根源には、彼が関心を寄せる森の地下に菌糸を張り巡らし、ときおり地上に姿を顕すキノコの世界があります。人間には見えない世界で、しかし確実に世界と共生し、世界を支えている菌類へと向けられた今村の思索は、私(個)を超えて連綿と続く生命の営みへと広がっていきました。本展は、1980年代前半より京都を拠点に制作活動をスタートさせ、いずれにも寄らない独自の哲学的作風で早くから注目を集めてきた現代美術家・今村源の10年ぶりとなる美術館の個展となります。


第6弾寄贈プロジェクトの募金目標金額を達成しました!

2023-10-15 11:56:01 | Weblog

2022年4月にキックオフした第6弾寄贈プロジェクト『山村幸則さんの作品を美術館に贈りましょう』の募金目標金額を、クラウドファンディングも活用し、多くの皆様方のご協力・ご支援のもと達成することができました。厚く御礼申し上げます。
これから山村幸則作品を美術館に寄贈する手続きの準備に入ります。 

詳しくは総会(11/10)においてご報告させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。

 


姫路市立美術館訪問(11/12)のご案内

2023-10-13 16:16:17 | Weblog

姫路市立美術館訪問(11/12)のご案内

当会では、美術館をもっと深く理解し身近に引き寄せる活動の一環として、定期的に美術館を訪問し、お話を伺っています。
次回の美術館訪問は、チームラボの「無限の連続の中の存在」(10/21〜後期)が開催中の姫路市立美術館を訪問いたします。

姫路市立美術館では、2021年から4年間、5組のコア・アーティスト(日比野克彦、杉本博司、チームラボ、隈研吾、中谷芙二子)を招聘し、美術館を核にした、姫路の二大文化資産である姫路城と書寫山圓教寺、そして豊かな風土を含めた「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」を展開されています。本年度は、チームラボの展覧会が姫路市立美術館と書寫山圓教寺で開催されています。
https://www.city.himeji.lg.jp/art/0000023985.html

そこで今回の美術館訪問では、姫路市立美術館館長の不動美里さんと担当学芸員の二宮洋輔さんにお話をお伺いした後、作品を鑑賞いたします。
その後、希望者のみ書寫山圓教寺へ移動し、「チームラボ 圓教寺 認知上の存在」を鑑賞いたします。
ご参加のお申し込みをお待ちしています。

■日時   2023年11月12日(日) 10時30分 美術館エントランス集合

■訪問先  姫路市立美術館 
      兵庫県姫路市本町68-25
      https://www.city.himeji.lg.jp/art/index.html

■予定   10時30分 
      お話「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクトと美術館」
         館長 不動美里氏
        「チームラボ 無限の連続の中の存在」 担当学芸員 二宮洋輔氏 
      11時30分 企画展「チームラボ 無限の連続の中の存在」・コレクション展の鑑賞
      12時30分 中谷芙二子《霧の彫刻》体験、解散
      その後、希望者は書寫山圓教寺へ移動
     (13時30分or14時の姫路駅発の神姫バスでロープウェイに移動する予定)

■参加料  美術館観覧料 一般1,500円
■参加申込 11月8日までに事務局のメールアドレスにお申し込みください。
      午後に、書寫山圓教寺に行く希望の方はそのむねをお書きください。
      info@art-okuru.org (美術館にアートを贈る会事務局 )
 
■参考情報 「チームラボ 圓教寺 認知上の存在」
      書寫山圓教寺 三之堂 食堂(じきどう)1階
      2023年4月29日(土曜日)から12月3日(日曜日)
      https://www.city.himeji.lg.jp/art/0000023654.html


2023 総会・講演会・懇親会(11/10)のご案内

2023-10-06 09:53:59 | Weblog

10月に入り、一気に秋の気配になってまいりました。

今年の総会・講演会・懇親会を下記の通り開催いたします。
講演会のゲストには、建築家/美術家の郡裕美さんをお迎えします。
郡さんは建築家でありアーティストでもあり、大阪工業大学の空間デザイン学科教授もされています。
建築とアートの境界を軽々と越えて活動されている方です。

秋の夜をぜひご一緒いたしましょう。
ご参加のお申し込みを心よりお待ちしております。

【 2023 総会・講演会・懇親会 】

■日時と内容:
2023年11月10日(金)17:30開場

 18:00-18:15 総会(活動報告。どなたでも参加可能)
 18:15-19:00 講演会「Between Art and Architecture」
        ゲスト・建築家/美術家 郡裕美氏

        アート作品紹介
        https://www.yumikori.com
        建築作品紹介
        https://www.studio-myu.com
        
 19:00-20:00 懇親会
 *ささやかですが秋を感じる軽食をご用意しています。歓談をお楽しみください。

■会場:アートコートギャラリー
大阪市北区天満橋1-8-5 アーコート1F
Tel: 06-6354-5444
http://www.artcourtgallery.com/access.html
アートコートギャラリーでは翌日(11/11)から吉岡千尋展が開催予定ですので、準備の整った吉岡展を一足先にご覧いただくことができます。

■参加費:お一人様/3,000円(懇親会参加費)
サポート会員は無料。サポート会員への申込は当日も受け付けますので受付でお申し出ください。

■参加申込:準備の関係で、11月3日までにメールでお申し込みください。
      美術館にアートを贈る会 事務局 info@art-okuru.org
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郡裕美氏プロフィール

建築設計と並行して世界各地でアート活動を行う。作品を通して空間の見え方を変え、固定概念を一蹴することを企てる。ベルリンの地下貯水場跡、ブラジルの旧砂糖工場跡などでの、場の記憶に呼応するインスタレーションのほか、銀座メゾンエルメス 、ジャパンソサエティ(ニューヨーク),オスカーニーマイヤー美術館(ブラジル)などでサイトスペシフィックな作品を制作をしてきた。
京都府立大学を卒業後、1995年コロンビア大学建築学部修士課程終了1996年コロンビア大学准教授に就任。以来、イエール大学、名古屋工業大学、東京理科大など日米両国で建築教育に携わる。
1991年スタジオ宙一級建築士事務所設立。住宅や公共施設、古民家再生や町並みデザインも手がける。
2016年より大阪工業大学 空間デザイン学科教授。主な受賞:2004年文化庁新進芸術家海外派遣(2004)、ARCASIAアジア建築家評議会金賞受賞(2011)、JIA環境建築賞(2013)、建築学会賞(業績, 2015) など。

郡さんの最新情報
箕面の森アートウォーク2023
https://www.studio-myu.com/news/archives/6425
舞台美術 for 劇団アランサムセ @高田馬場 東京
https://www.studio-myu.com/news/archives/6374
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芦屋市立美術博物館訪問(6月10日) レポート

2023-06-20 14:33:36 | Weblog

芦屋市立美術博物館
リニューアルオープン記念 特別展 訪問レポート

 “美術館にアートを贈る会”では、美術館をもっと深く理解し身近に引き寄せる活動の一環として、定期的に美術館を訪問し、お話を伺っています。

 今回は、改修工事のために2022年7月から休館し、4月15日にリニューアルオープンした芦屋市立美術博物館に伺いました。リニューアルで展示壁が全て塗り替えられ、照明も全て色調調整可能なLED照明に更新されていました。 

 講義室とリニューアルで明るくなった展示室で、オープン後初の展覧会「芦屋の美術、もうひとつの起点ー伊藤継郎」について、担当学芸員の川原百合恵さんからお話を伺いました。

 日時:2023年6月10日(土)14:00〜15:30
 会場:芦屋市立美術博物館 講義室、展示室
 参加者:7名

1)いまなぜ「伊藤継郎」展なのか

 リニューアルオープン記念特別展として伊藤継郎を取り上げた企画主旨について説明して頂きました。

 芦屋市立美術博物館のコレクションの軸は、近現代の洋画家の小出楢重と彼を起点として、芦屋に縁をもった近代以降の洋画家のコレクションと、芦屋在住の吉原治良をリーダーとする具体美術協会のコレクションです。具体作家としては、元永定正、嶋本昭三、白髪一雄などの作品を所蔵しています。

 リニューアルオープン記念として、この二人の代表的な作品をピックアップするのではなく、あえて伊藤継郎に焦点を当てた特別展が企画されました。

 伊藤継郎は1907年(明治40年)大阪生まれ。21歳のときに芦屋に移り住み、1994年(平成6年)に亡くなるまで山芦屋の地に自宅とアトリエを構え制作を続けた画家です。

 伊藤は、絵を学び始めた大阪から芦屋に移り、長く芦屋で制作をする中で、幅広い交友関係を結びました。伊藤の画業を追っていくことで、関西の洋画の歴史、芦屋の美術の歴史を追うことができると考えられ、さらに伊藤に焦点を当てることで、本館のコレクションを違った視点で切り取ることが出来ることにも注目されました。

 

 

 

2)伊藤の画業の歴史について

 第一展示室では、第1章「学び 大阪の洋画界を背景に」、第2章「研鑽 美術団体での活躍」、第3章「開花 新制作派協会」、第4章「再出発 芦屋の地で」と伊藤継郎と交友関係のあった画家たちの作品とその歴史をたどることができます。

 大阪時代では、1923年(大正12年)に松原三五郎の天彩画塾に通い始め、その後、初めて師匠となる赤松麟作の赤松洋画塾(のちに赤松洋画研究所)で絵を学び、そののち、信濃橋洋画研究所では講師もすることになります。1930年(昭和5年)に二科展に初入選、1936年(昭和11年)には二科会会友となりますが、その後、新制作派協会に移りました。

 戦時中には満州へ出征、終戦後シベリアに抑留され、満州での絵が1枚残っています。所属した部の隊長に進呈した絵を、隊長が亡くなる直前に日本の家族の元に届けて欲しいと部下に託した絵で、伊藤は額装して死ぬまで大事に持っていたそうです。

 空襲で焼けた家が多い中で、伊藤のアトリエは奇跡的に無事でした。伊藤のアトリエには、伊藤の温厚な性格から幅広い年齢層の多くの画家たちや絵を学ぶ人々が集まってきたそうです。

 戦後3年経った1948年(昭和23年)には、吉原治良ら芦屋市在住の芸術家たちと芦屋市美術協会を結成し、芦屋市展や童美展の審査員を務めました。初代会長は吉原治良で、1972年(昭和47年)に吉原が亡くなってからは伊藤が会長に就任しました。

 

3)伊藤絵画の内実

 第二展示室は、第5章「伊藤絵画の内実」として、伊藤継郎の作品を「モチーフ」と「技法」という切り口で紹介されていました。

 伊藤は日常の一画面や身近な人物、動物のほか、日本各地、世界各地を旅して、その土地の人たちを描きました。展示には、ギリシャの老人や風景、インドの風景などもありました。

 紙に描かれた素描では、日本画の素材である岩絵具の方解末や水晶末を膠にまぜて使っているのでキラキラと輝いていました。下地を塗って、そこにモチーフを描いて、さらに背景に手を入れるといったように、モチーフと背景(図と地)の間のせめぎ合いがあります。伊藤の絵画は、その厚塗りされた画面とモチーフの捉え方によって、奥行きを消したかような独自の平面表現が感じられました。

 

< 感想 >

 2階のガラスケースに展示されていた集合写真や記念写真、1階のモニターに映し出されたスライドショーからも、伊藤継郎の幅広い交友関係には驚かされました。関西の美術団体の歴史とともに、芦屋の美術の歴史を知ることができました。

 「ものを見て、絵の具で描く」というシンプルでオーソドックスな画家、伊藤継郎の交友関係や内実に触れてもらえれば、という学芸員の最後の言葉に、思わず納得の展覧会訪問になりました。

 

 


芦屋市立美術博物館 訪問 (6月10日) のご案内

2023-05-26 14:21:43 | Weblog

芦屋市立美術博物館訪問のご案内

現在開催中「特別展ー芦屋の美術、もうひとつの起点 伊藤継郎」
https://ashiya-museum.jp/exhibition_new
この展覧会の見どころを担当の学芸員・川原百合恵さんに解説いただきます。

芦屋市立美術博物館は、1991年の開館の年に伊藤継郎の回顧展を開催。
リニューアルオープン記念として、32年ぶりに没後としては初の大規模な伊藤継郎展を開催します。
約60点の伊藤作品とともに、伊藤が画家として歩む中で交流した20名の多彩な画家たちの作品を展観し、当時の洋画界の様相をご覧いただきます。
そして、唯一無二な伊藤絵画の内実に「モチーフ」「技法」という観点から迫り、伊藤の画業の再検証を試みます。

じっくり説明を聞きながらの鑑賞をお楽しみください。
ご参加申込みをお待ちしています。


●日時:6月10日(土)14:00 講義室にご集合ください。
●会場:芦屋市立美術博物館
    兵庫県芦屋市伊勢町12-25
    https://ashiya-museum.jp/access
●内容:14:00〜14:30「特別展ー芦屋の美術、もうひとつの起点 伊藤継郎」の概要についてお話@講義室
    14:30〜15:30 ギャラリートーク@展示室
    その後、自由鑑賞。
●参加:チケットは講義室でのお話が終わってから、それぞれでご購入いただきます。
●申込:事務局までメールでお申し込みください。
    info@art-okuru.org


山村幸則さんと体操しよう+写真作品鑑賞(4/8) レポート

2023-05-17 14:28:14 | Weblog

「山村幸則さんと体操しよう+写真作品鑑賞」レポート

日時:2023年4月8日(土)14:00〜15:30
場所:芦屋神社
参加者:14名 

 

■ みんなで体操と写真作品鑑賞

1)作品が生まれた背景について

  

写真作品10点が展示された参集殿において、この体操が生まれた芦屋の魅力について山村幸則さんからお話がありました。


「作品をつくる前に芦屋市内を巡った時が、ちょうど桜が散り始める今の時期でした。
山から芦屋川に沿って桜の花びらを追いかけてゆくと河口まで流れ、潮芦屋浜までたどりつきました。砂浜に打ち上げられた桜の花びらを見つけ、芦屋の山と海が繋がっていることを実感しました。
 芦屋川の河口付近にて、ラジオ体操をしている人を見かけ、長閑な芦屋の時間に触れたことから、この作品は誕生しました。
 黒松の枝ぶりは場所によって様々に異なっているのも面白いです。樹木が根、幹、枝葉を伸ばし成長を続けることは、自分と家族という存在の表現に重なりました。
 芦屋体操第一は息子と、第二は娘と一緒に体操しています。また映像の中に通りがかりの人として、第一には父が、第二には母がフレームインします。

 この作品は、芦屋市の各所を背景に実際に体操するということから、次の世代へと伝え育んでゆけるものなのです。」

 

 

2)ビオトープの庭と境内にて体操

  

 午前中はにわか雨もありましたが、体操をするときには爽やかな青空が広がり、まずは参集殿で軽く練習してから、それぞれ緑のポンポンを手に外へ移動。
 澄んだ空気と春の日差しが降り注ぐ新緑の中で、芦屋神社様の許可をいただき、みんなで体操をして、作品や芦屋をより深く理解し愛するきっかけになりました。

 

■まとめ

この作品を末長く残し伝えていく活動について、微力ながら発信を続けていきます。まだ道半ばですが、芦屋市民のみなさんをはじめ、より多くの方々のご理解とご協力のもと美術館に寄贈されますよう尽力いたします。