金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【GⅠ回顧】 桜花賞・ニュージーランドT・阪神牝馬S

2022-04-11 06:34:43 | 競馬

 まずは、中山のニュージーランドT勝ったのは、モアザンレディ産駒ジャングロ好スタートから逃げを選択。いつものようにスピードに任せた逃げではなく、前半3ハロンが34秒7という、抑えの効いた逃げを武豊騎手が実現直線に入っても、2番手以下を突き放して、そのまま押し切ろうとした時、5番手から外を回して1番人気のダイワメジャー産駒マテンロウオリオンが迫ってきましたが、ラストも差し返してアタマ差だけ前に出たところがゴール。ラスト3ハロン34秒7、勝ちタイムは1分33秒5。かかる癖のあるジャングロに、マイルまでモタせた武豊騎手の好騎乗が光りました。

 2着のマテンロウオリオンは、本番に向けたよい試走になりました。この差し脚ならば府中マイルでも活かせると思います。3着のリューベックは、逃げ先行ではなく、4番手からの差しを見せました。この馬も本番が楽しみ。なお、馬主の藤田晋氏はオーナー第1世代で早くも重賞制覇。勢いはGⅠ戦線へも続きそう。

 

 次は、阪神牝馬S勝ったのは、ハーツクライ産駒メイショウミモザ6番手の内側に位置を取る。有力馬を見ながら、効率的なコースを通りつつ、ジックリ脚を溜める。直線では、逃げ粘るクリスティの外側から捉まえて先頭に立って、また3番手から差してきたキングカメハメハ産駒アンドヴァラナウトの追撃を1/2馬身抑え切って勝利2着はアンドヴァラナウト、3着は8番手から猛然と追い込んだディープインパクト産駒デゼル

 前半3ハロンが35秒3というスローペースで、ラストは前にいる馬同士の瞬発力勝負となりました。唯一、後方から追い込んだデゼルの強さが目立ちました。マジックキャッスル、ジェラルディーナの有力馬2頭は、最後方にいたので全く良いところがありませんでした。

 なお、レース前にアカイトリノムスメが後ろ脚に故障発生で除外に。怪我の具合が不明で心配です。コースに出る前に何かを踏んだ感じで、相当痛がる素振りを見せていたのが気になりました。

 

 そして、クラシックGⅠ初戦、桜花賞勝ったのは、ドゥラメンテ産駒スターズオンアース好スタートから、馬場の内目で中団待機を選択、脚を溜めます。前半3ハロンは34秒7とややスローで、直線では瞬発力勝負にまず、2番手から先頭に立ったシルバーステート産駒ウォーターナビレラが、そのまま押し切るかと思われましたが、スターズオンアースが馬群を捌きながら、ラスト100mで猛然と追い込んできて、ハナ差だけ前に出たところがゴールでした。スターズオンアースは、嬉しい重賞初勝利がGⅠ桜花賞。急逝した父ドゥラメンテに捧げる勝利になりました。また社台ファーム生産馬の3歳クラシック制覇も久しぶり。ノーザンファーム独占ではなく、社台ファームの頑張りにも期待したいと思います。

 2着はウォーターナビレラ。この馬が1番強い競馬をしたと思います。内からミッキーアイル産駒ナムラクレアにいったん並ばれたましたが、これを突き放した時には勝ったと思いました3着のナムラクレアも強さを見せましたが、最後伸びなかったのは距離でしょう4着のエピファネイア産駒サークルオブライフは、後方に位置を取った馬では最先着でしたから、能力の高さを見せました。オークスでは巻き返しが必至だと思います。

 問題は、1番人気で10着に敗れたハービンジャー産駒ナミュール。サークルオブライフとの比較からは凡走と言わざるをえません。やはり体調面で、前走がピークだった気がいたします。

 いずれにしても、この日の阪神の芝は、馬場の内側が有利。またスローだった桜花賞は、前々にいた馬が有利。オークスでは、こうした条件が一変しますので、逆襲が期待できる馬を探すのが楽しみになってきました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする