NANAOのメヒコ生活記

この歳でメキシコに住むなんて一大イベントが私の人生に用意されていたなんて、人生何が起こるかまだまだ分からん・・・

4000kmを旅する蝶~モナルカ蝶~

2007-02-27 11:13:16 | メキシコ生活記

朝8時、ホテル日航を出発して2時間。ペドラ・エラーダという場所に、ものすごい蝶を見に行ってきました。羽を広げた長さは約10cm、平均0.5gのこの蝶のどこが凄いかを今日・明日でご紹介したいと思います。メヒコにおいてモナルカ蝶で有名なのはミチョワカン州の①ロサリオ ②チンクワ ③アンガンゲオ この3箇所。今回私達が行ったペドラ・エラーダは最近一般公開されたばかりの場所で、シティーから一番近い場所。この蝶が初めてミチョワカンで発見されたのは1975年で、未だ謎の多い蝶と言われているそうです。

モナルカ蝶はカナダ→アメリカ合衆国→メキシコと秋3ヶ月をかけてやってきて、メヒコの森で越冬し、春になると又北へ向かっていく蝶。北米から南米大陸までの横断距離は、なんと4000km 蝶の数は800万とも1億とも!


ペドラ・エラーダの森入り口。沢山の観光客で賑わっていました。
     
ここからは歩いて行ってもいいし、110ペソ(約1100円)で馬を借りる事もできます。砂埃が物凄いので、私は馬を借りました。砂埃がものすごいという情報は予め旅行代理店から聞いていたので、マスクとサングラス&水泳用のゴーグルまで買った私。だってコンタクトだから心配だったんだもん。マスクはJALのご好意でたくさん頂けたそうで、ひとり一つずつ配られましたが、私は日本から持ってきた花粉用のマスク(あのカラスの口ばしみたいにとんがったヤツ)を着用。

炎天下の中ご苦労様、馬さんたち!
    

馬に乗るのは10年振り位。あの感覚、懐かしかったなぁ。おじさんが綱を引いてくれるので自分で指示を与えなくてもよく、楽ちん楽ちん。馬に乗っていたお陰で、砂埃の被害も思ったほど被らず、ゴーグルではなくサングラスで十分でした。それでも怪しさ満点でしたけど。まるで山賊  結構長い距離です。馬上の人は楽ちんですが、歩く人は大変だったと思います。主人は馬には乗らず、私の馬の後を必死で追いかけてきたんですが、その姿は・・・(こんな事を書くと怒られそうですが)時代劇で殿様の馬の後を必死で追いかける足軽みたいでおかしかった(ゴメンよ)。「昔の足軽たちは、長距離、馬に遅れないように走らなくちゃいけなかったなんて、それだけで大変だったんだなぁ」と馬に揺られながら考えていました。
    

さて「そろそろ蝶の写真は?」という声が聞こえてきそうなので、まずは分り易い写真から

枝にとまっている茶色い物体全てがモナルカ蝶です
   crick
  
しかしこれで驚くのはまだまだ早すぎますよ!

さて、次からが凄いです。徐々に凄い写真に写っていきます。心の準備はいいですか?

では第二段階

    枯葉のように見えるもの全てが蝶

    crick 
 
     
    

そして、これが究極完全に木がモナルカ蝶で覆われちゃってるんですよ!こうなると、言われなければ蝶だとは気づかないかも。

   crick 


向かって左の木なんか、人形みたい。この木、蝶の重みで前にゆらゆら、後ろにゆらゆら してるんですよ!! 最初に書きましたが、平均0.5gしかない蝶が、集団になる事によって大木をも揺らしてしまうんです。「一人では無力でも大勢集まれば、不可能は無い!!」まさに実証して見せてもらいました。

メヒコではモナルカ蝶の集まる森は“蝶の神殿”と呼ばれているそうです。

明日はモナルカ蝶の不思議&別の写真もご紹介します。
お楽しみに~

←今日もポチッとよろしくね