NANAOのメヒコ生活記

この歳でメキシコに住むなんて一大イベントが私の人生に用意されていたなんて、人生何が起こるかまだまだ分からん・・・

蝶の舞~モナルカ蝶2~

2007-02-28 05:06:26 | メキシコ生活記
   

昨日、ものすごい数のモナルカ蝶の写真をご覧いただきましたが如何でしたでしょうか?実際に自分の目で見ると、より一層迫力があり言葉も出ないくらいです。上の写真はモナルカ蝶のオスとメスですが、どちらがどちらだか見分け方をご存知の方はいらっしゃいますか?下の両羽に各一つずつ黒い点があるほうがオスなんです。という事は、上の写真では向かって右側がオス、左がメスになりますが、黒い斑点が分るでしょうか、、、かなり小さい点です。(写真をクリックすると拡大するので確かめてみてね!)

この写真は、昨日の記事を読んでくださった方ならもうご覧になりましたよね。枯葉のように見える部分が全て蝶です。
crick 
 友達で蝶が嫌い、気持ち悪い、という子がいましたが、この現場に連れて行ったら失神してますね、間違いなく
彼らは北から南への移動の際、昼は単独行動、夜は敵から身を守る為に集団で休みます。休む際はこのように木にとまるのですが、休む木は決まっていて、確かガイドさんは「オヤメールの木」と言っていた記憶が

木で集団で休んでいるのとは別に、気をつけてみるとあちらこちらにとまっています、こんな風にね
         

森では①フラッシュ撮影は禁止 ②たとえ死骸でもモナルカ蝶を持ち帰るのは厳禁 ③森なので、当然禁煙 この3つは必ず守りましょう!

ちょっとした事で、蝶たちが一斉に木から飛び立つ瞬間も圧巻

 crick 
フレームのゴミじゃないですよ(笑)

         これぞ“蝶の舞”

4000kmもの果てしない距離を、この小さな生き物はどうやって旅してこられるのでしょうか。そして、どのようにして自分達の向かう方角が分るのか。

彼らは風をたくみに利用して移動しているのではないか、という事が最近の研究で分かってきたそうです。速度は時速18kmだそうですが、風にのって自ら羽ばたくのを少なくしているのだとか。こうする事でエネルギーの消費をなるべく防ぎ、長距離飛行を可能にしているんですね

方角に関しては、これも最近の研究によって“地球の磁場”を利用している事が立証されました。彼らには「磁気知覚能力」がある!この世の生き物は素晴らしいです 動物達の中にはは地震等天災を予知して、それらがやってくる前に避難したりするものがいますが、生まれつき備わったこういった能力は人間が遠い昔になくしてしまった物なのでしょうか。

        
上の写真はバスの中からフロントガラスを撮影した物ですが、ゴミ用に見える物体がモナルカ蝶。道路沿いにも数多くが飛んでいます。車を普通の速度で走らせると蝶とぶつかり殺してしまうので、暫くは徐行運転。その間私達は蝶の舞を再び鑑賞する機会を得られます

crick 
 しつこいようですが、空中に舞っている無数の物体がモナルカ蝶。アスファルトに影が映っていますね(って、当たり前か)。これはバスの中からガラス越しに撮影。停止しているわけじゃないから、撮影が結構困難。上手く撮れた!と思ったら、自動でフラッシュが焚かれて(フラッシュOFFにするのを忘れた)結局失敗。く~~~


彼らの寿命は普通はわずか4週間。しかし、秋に渡りをするもの達は8ヶ月も生きるそうです(ちょっとここら辺、詳しい事は分かりませんが)。彼らは花の蜜を吸って体重を増やし、燃料代わりにするらしいのですが、環境によっては体力を消耗してしまい、全部が無事にメヒコの森にたどり着けるわけではありません そして、冬を越して春になり、また北へと戻っていくのですが、その時には途中で世代交代が行われるそうです。

モナルカ蝶の存在は今回初めて知ったのですが、とても神秘的だと感じました。生物の世界は奥が深い。

え~っと、おまけですが・・・馬に乗っている私です。鐙をはめているところ。マスクで顔を覆っていて、かなり怪しい人相
  
     

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