夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

道展旭川美術会展

2024-05-21 08:00:42 | 日記

昨日は、絵画クラブ「ぱれっとの会」の友人を誘って道展旭川美術展に出かけました。毎年恒例の道展の出品作品の中から旭川エリアでの会員、会友の方々の作品を展示したものです。

会場は、旭川市民ギャラリーというその昔ビール工場の倉庫だったもので、古いレンガ作りがそのまま残る趣のある建物となっています。

今回は35点の作品の展示で、コンセプトは「Middle size 展」だそうで中位の大きさの作品が並びました。昨年の秋に札幌で開催された第97回道展にも多くの方が挑戦し、厳しい審査の中旭川エリアからは16人が入選し8人が受賞したと言う事でなかなか旭川エリアの活動も注目されてるようです。私の所属する美瑛町のぱれっとの会の会長さんもたびたび入選しています。

小さな作品も好きですが、今回は50号サイズが並び見ごたえがありました。作品名のつけ方にも注目でした。絵を見て、次に作品名を見て、再度絵に向かい作品の意図を改めて見直すという作業を作家も求めているのではないかと思いました。

また、絵の鑑賞もさることながら、自分のぱれっとの会で作品を出さなければならない今夏と来春に向けて私の絵は完成するのだろうか、額はどうしようかとも頭を巡らせてしまいました。

鑑賞後は先日出かけてとっても美味しかった「杉本キッチン」で絶品のポークステーキを頂き、食後は近くの六花亭のティールームに場所を移して美味しいお菓子と珈琲でおしゃべりタイムの充実した時間を持ちました。

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ひぐま大学2年生の入学式

2024-05-20 07:02:38 | 山歩き

昨日は、大雪山に登りその自然を学ぶ「ひぐま大学」の今年度の入学式が旭川市で行われました。この「大学」は今年で第44期ということですからもう半世紀近く運営されている由緒ある登山同好会です。昨日もまた10数名の新入生を迎えての入学式となりました。

運営の主体は「大雪と石狩の自然を守る会」が行っていて、その代表をされている寺島一男さんが大雪山ばかりでなく北海道の山や自然に熟知されている方なので、毎回登山対象の山についての本などでも得難い知識を共有していただけることが活動の魅力となっていると思います。

昨年は1年生として夫婦で初めて参加しましたが、妻は規定の3度の登山は達成したものの大雪山本体に登ることは難しいと今年の参加は見送りましたので、今年は夫だけが単独参加となりました。私(夫)は昨年修学旅行だけは不参加でしたが、その他の山行は全て参加して皆勤賞を得ていたので、今年もそのつもりで張り切っています。

ただ、今年の予定を見ると音江山(5月)、原始ヶ原(6月)、雨竜沼湿原(8月)とまだ出かけたことがない山行があり興味がわくのですが、本番の大雪山では7月に旭岳・裾合平、9月に十勝岳と昨年個人的に登って「きつかった」思い出のある山行が企画されていてこれには少し困惑しています。「皆勤賞を狙う」と宣言した以上逃げはしませんが、「あーまたあのきつい坂を登るのかぁ」という気持ちを払しょくする体力を今から養わなければならないようです。

昨日は、入学式の後早速5月山行である音江山についての事前学習会も開かれ、予察隊が先週登って来た状況の報告と寺島先生から音江山を含むイルムケップ火山の成り立ちについての講義がありました。5月はまだ大雪山は雪が残るのでそれを避け足慣らしの目的で低山登山を企画するようですが、音江山は標高795mの低山とはいえこの時期はまだ雪があってバスが入れないことから3つある登山ルートの内一番きついルートを歩くことになるようなので、「大丈夫か?」と戦々恐々な面もあります。結果は来週報告します。

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富良野やすらぎの刻(とき)第63夜

2024-05-19 07:33:34 | 日記

昨日は、毎月恒例となっている富良野での脚本家倉本聰さんのトークショー「富良野やすらぎの刻」に出かけて来ました。彼がこれまでに脚本を書き、テレビドラマ化されて来た作品は1000本を数えるのだそうですが、それらの中から彼が選んだ作品を鑑賞し、その後にかつての富良野塾(2010年に解散)の塾生たちで作っている富良野グループのメンバー4人を交えて、鑑賞した作品にまつわる裏話やエピソードなどを語る企画です。

昨日の作品は、かつて60年続いたTBSテレビ系列の「東芝日曜劇場」の中で北海道放送が倉本さんとタッグを組んで制作した「うちのホンカン」シリーズ全6話から「冬のホンカン」(1977年)と「ホンカン仰天す」(1981年)でした。大滝秀治(2012年逝去)と八千草薫(2019年逝去)が駐在所の巡査と妻役を演じ、人情コメディを繰り広げました。大滝秀治は名バイプレーヤーでしたがこのドラマで初めて主演を演じたとか、八千草薫が素でコメディを演じている姿が今になって新鮮な驚きでした。

昨日の倉本さんのお話では、この2つの作品はどちらも倉本さんにまつわる実話が描かれているということでした。「冬のホンカン」は、明日嫁ぐ娘(仁科明子)を思う巡査が駐在していた北海道の森町に逗留していた有名作家(笠智衆)に色紙を書いてもらったがその作家は偽者で宿代を払わずに逃げてしまう、しかし彼の身振りや書かれた色紙の内容は嘘が感じられず逃げられた後にも感慨が残るといったものでした。

倉本さんにも偽倉本聰に翻弄された実話があったそうです。青森から山口まで日本海側を宿泊地を変えながら点々と逃避行した偽者は、逗留した宿ではいかにも作家を気取り観光もせず部屋に籠って書き物を続け、逃げてもしばらくは宿代を踏み倒されたことにも気づかないほどに人々を信用させていたそうです。後で捕まってからある宿の経営者が押さえていた偽者が書いた原稿を倉本さんに送ってくれたものを見たところ、当時NHKの大河ドラマ「勝海舟」を書いていたそうですが本物がまだ13話までしか書いていないのに偽者は23話まで書いてあり、しかもその字の上手さに驚いたそうです。そういう人が世の中にはいるものですね。

また、「ホンカン仰天す」は、札幌の隣で今は石狩市となっている当時の厚田村に駐在していた時の巡査の物語でしたが、村の寿司屋が月に1度の「心の日」に1貫150円の寿司をその日は30円で振る舞い地元民に喜ばれ、また身寄りのない老人に無償で寿司を届けていたことを知った巡査がその美談を警察の広報誌に投稿して悦に入っていたところ、その寿司ネタは寿司店の親父が漁協の倉庫から盗んでいたものだと分かった騒動でした。この話の背景には魚が上がる地元では漁師は安く買い取られて地元には流通せず、寿司屋は札幌へ出かけて倍の値段で買って来なければならないという矛盾があるのでした。

この話も倉本さんがドラマ撮影などで良く利用していた小樽の寿司店で実際にあったことだったそうです。どちらの話にも出て来るのは皆善良で、厳しい自然環境だからこそ生きるために人が助け合うことがDNA化していると思われる北海道の人々です。倉本さんは意図的にこういう作品を書き続けているようでした。

倉本さんを応援している会社から「北の国から煎茶」のプレゼント

昨日の倉本さんはかなり元気な様子でもっとたくさんのエピソードを語ってくれましたがその紹介はまた次の機会にします。来月は私達も見ていた「前略おふくろ様」からの作品鑑賞となるようで楽しみです。

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レストラン六花山荘

2024-05-18 08:22:08 | グルメ

六花亭は、帯広に本店を持ち、アートビレッジや六花の森などアーティストを支援する様々な活動を行っており、お菓子の美味しさに加えてその経営方針や社会とのつながり方にも共感出来る私の大好きな菓子メーカーです。

その六花亭の予約限定レストランが中富良野にある事を昨年秋に知りました。特に宣伝をしてるわけでもないので、知る人ぞ知るの世界ですね。早速予約をとろうとしたのですが10月末には今期のお店は終了すると言う事で予約は満席で取ることが出来ませんでした。

そして今年5月10日からのオープンに向けて早速リベンジの予約を入れ、やっと昨日出向くことが出来ました。金・土・日の週末のみオープンの上、予約のみのランチコースです。ディナーはありません。

中富良野森林公園の森の中を奥深く進んだ先にそのお店はありました。道路から木製の橋を渡り洒落た木の建物は期待を裏切りません。重い木彫りのドアを開けるとにこやかなスタッフのお出迎えにホッとしました。部屋はいたってシンプルで暖炉と旭川家具で揃えた調度品と大きな窓が印象的で空間を広くとっているのにどっしりとした落ち着きがあります。

お料理は和食か洋食かは月ごとに代わるそうで、昨日は和食でした。料金は全て込みでどちらのコースも3000円です。最初に出されたのは、木彫りのお盆にご飯、豚汁、インゲンの白和えが乗っています。豚汁は大きめの器にたっぷりと入っていてとってもコクがあり美味しかったです。こんな美味しい豚汁は初めて頂きました。ご飯も米粒が立っているご飯ってこういうのを言うのかと思いました。夫と一口食べては美味しいねと言いあいながらの時間でした。

インスタ映えのする豪華さとは正反対で、写真では地味な感じに見えてしまうかも知れませんが、でもこういうスタイルを貫いていることも六花亭らしさを感じます。洋食コースも多分こういうスタイルだろうと思います。次つぎに運ばれて来た料理は、今が旬のアスパラのお浸し、メインの富良野ポークのメンチカツと春キャベツのコロッケ、熱々の茹でたてのホワイトアスパラも添えてくれました。そしてパセリを練りこんだスパイスカレーにこれまた熱々の揚げ出し豆腐です。

すでにお腹は一杯なのですが、ここからが六花亭のデザート三昧です。何と4種類も出てきました。新作のクルミを挟んだ美味しいスイーツにイチゴミルフィーユにアイスのバターサンド、そして最後はたっぷりのティラミスでした。

もちろん、昨日は夕ご飯は抜きでお腹を整えました。豪華な材料を使ったメニューでは無いのですが、何だかとっても充足感と満足感がありました。夏にカナダの友人たちが訪ねてくる予定なので調整できればここの予約を取りたいねと夫と話しながら帰ってきました。やはり六花亭は素晴らしいです。

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ハーブガーデンでランチ

2024-05-17 07:19:45 | 旅行

滝上(たきのうえ)の芝桜を堪能した後はその名残を楽しみながら素敵な場所でのランチを味わいたいものです。

その点で私達は昨年貴重な経験をしました。夫がインターネットで調べて、公園に一番近いレストラン「あ・・」(匿名です。)が良さそうだと入って見たら、メニューは2品しかなく味も素人風、食後のコーヒーはインスタントコーヒーというものでした。それまで北海道のレストランのレベルに満足していた私達はびっくりだったのです。

その経験を踏まえ、今年こそは芝桜の感動を持ち続けていたいなと、気になっていた芝桜公園から車で5分ほどの丘の上の「香りの里ハーブガーデン」に建つ「フレグランスハウス」でランチをすることにしました。丘の上から見えるロケーションが抜群で建物はジプリの映画に出て来そうな良い雰囲気でした。

内装も凝っていて、大きなワイン樽のようなものが飾ってあったので聞いて見ると昔使っていたというハッカの蒸留樽でした。そうか!ここはハッカの産地だったと改めて思いました。そう言う意味でも広大なハーブ園の中にあるレストランなんですね。

バジルを練りこんだパスタやピザがメインの様でしたが、私達が頼んだのは北海道産肉のハンバーグとドリアでした。ハーブを練りこんだトーストがついてきて美味しかったですね。

エディブルフラワーも使われていて食後にはアイスクリームに珈琲がかけられたものを頼みました。アフォガードは苦いエスプレッソをソフトクリームにかけたものですが、ここでは普通のコーヒーをかけたものなので敢えてアフォガードとは言ってないみたいです。

お隣にも大きな建物があり多分昔はハッカの蒸留設備の展示やティールームだったのかな?という感じがしました。滝上町はその昔はハッカ生産が盛んだったと聞きますが、今では3軒の農家さんのみの生産らしいです。今はこのハーブガーデンもハッカではなくたくさんのハーブや花を栽培し芝桜の後の観光に一役買っているようでした。

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