夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

晩秋のカフェギャラリー

2023-11-06 08:34:18 | 美瑛町~秋

昨日は、多分この秋の最後となりそうな透き通った青空の日でしたので、晩秋のあの風景を見たいと写真家中西敏貴さんと奥様が経営されているカフェギャラリー「ニペク」へ出かけて来ました。

カフェは通年オープンと言う事を以前お邪魔した時に聞いていたので、四季折々の美瑛の風景が楽しめるとその都度訪れたいと思っておりました。

始めて訪れたのは夏が始まる気配だった6月です。その絶景にすぐさま心を動かされました。次に訪れたのはニューヨークから友人達が来た8月末です。静けさと山を見渡す風景と厳選された薫り高いエスプレッソにはニューヨーカー達も絶対喜んでもらえると思って案内しましたが、案の定魅了されてくれたようでした。

秋には本当はもっと紅葉の真っ盛りに来たかったのですが、「その時期は混みますから」と聞いていたので昨日となってしまいました。でも、雪を抱いた旭岳やトムラウシ、十勝岳などの山々を背景に葉が落ち出した木々の織り成す晩秋の風景を見ることが出来ました。これもまた良しでした。次は真っ白の世界を見に来たいと思います。

ここでいつもいただくのは、美瑛乳のジェラートにダブルのエスプレッソをかけアフォガードのようにした「ジェラート・コン・カフェ」です。ジェラートもそして何よりエスプレッソが美味しいです。夫は定番のカフェラテでした。

日曜日でしたがオープンの10時過ぎはまだ他に客もおらず、小1時間ほど額縁のような窓からの眺めを楽しんで来ました。

 

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美瑛町文化祭

2023-11-02 07:39:48 | 美瑛町~秋

今、町民センターで美瑛町文化祭が開かれています。文化の日にかかるこの時期に様々な町民の文化活動作品を展示し、最終日の11月3日には楽器演奏など展示できないものの発表会もあります。昨日、その文化祭の展示を見て来ました

俳句、絵画、写真の3つの部門に分かれ、それぞれ美瑛町内でグループを作って活動している人々の作品が並べられていました。その中で俳句は一番地味ですから、短冊や写真などに自らの墨書で俳句を飾るなどして工夫されているのに目を引かれました。「すずらん大学」のクラスメートの句もありました。

絵画も写真もやはり美瑛の美しい風景を切り取ったものが多い印象でしたが、写真にはこの地ならではのキタキツネの作品もありました。皆さんかなりの出来栄えで感心して帰って来ました。

絵画

絵画

写真

写真

写真

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ところで文化の日という祝日は、中学か高校の時に「戦後の1946年11月3日に日本国憲法が公布された日を記念して設けられたもので、その半年後の1947年5月3日にその新憲法が施行されたのでその日を憲法記念日とした」と教えられた記憶があります。

「そういうことなの?」と今になってググってみると、「11月3日は戦前は明治節=明治天皇の誕生日で祝日であり、これが1947年まで続いたので1948年から文化の日に変えられた」ともありました。明治天皇の誕生日と明治憲法を否定した現在の日本国憲法の公布の日が同じ日であり祝日として継続しているというのは、昭和天皇の誕生日である4月29日が亡くなった後はみどりの日として祝日として継続しているということとは意味が全く違う気がします。ちょっと文化の日が色褪せて思えました。

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ちょっとだけハロウィン

2023-10-30 07:20:32 | 美瑛町~秋

昨日の日曜日、「丘のまちフェスティバル びえいdeハロウィン」なる催しが街中の広場で行われていました。完全な子供向けイベントで私達の出番ではないことは分かっていたのですが、たまたま朝友人宅へ最後のネギを収穫したものをお裾分けに出かけたところ、彼らがフリーマーケットに出店すると聞いてそれではと見に行って見ました。

ホテル・ラブニール前の小さな広場はオレンジ色のカボチャがごろごろと飾られ、子供たちが仮装してうろちょろし、大人たちはフードコートで何かしら食べていて、なかなか小じんまりした良い雰囲気のイベントでした。

友人のフリーマーケットに立ち寄って小さな造花の飾りを購入し、おまけにビール瓶のキャップで作ったミニチュア椅子を2つもらって帰って来ました。

ハロウィンは、カナダに住み始めてから季節のイベントとして経験して来ました。下の写真は、2008年私達がPEIでESL(英語教室)に通っていた時のハロウィンパーティの一コマです。先生たちが一番ノリノリで、アジア人の私達は笑いながら見ているだけという感じでした。

その後シャーロットタウンに家を購入した最初の年には30人くらいの子供たちが仮装してやって来てお菓子配りなどをしたものでした。しかし、夕方小さな子供たちが可愛らしく仮装して来るのは良かったのですが、夜になって中学生や高校生が本格的な怖い仮装でやって来るのには辟易してしまい、翌年から10月31日のハロウィンの夜は電気を消して居留守を使ったり、わざわざレストランや時には海外旅行へ出かけたりして逃げ回った思い出があります。

日本のお盆に似た風習なのですが何か変なイベントで、毎年渋谷の大騒ぎが問題になりますがあまりなじめなかったものでした。その点、昨日の小さな催しはちょうど良いものだったように思いました。

我が家の食卓に飾ってみました

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ロマンチックじゃない

2023-10-28 07:45:19 | 美瑛町~秋

昨年10月に美瑛町に住み始めて11月頃だったでしょうか、近くのゼルブの丘で雪虫を初めて見て何か天使を見たような気分になりました。話には聞いていましたが、北海道ではこの時期小さな青みがかった白い虫が飛び、「雪虫」とか「綿虫」と呼んでこれを見ると「1週間以内」、「10日以内」、「2週間以内」と様々な説がありますが雪が降り始めると聞かされました。ロマンチックな話だと思っていました。昨年の初雪がその説を裏付けたかどうかまでは検証しませんでしたが。

さて今年、この雪虫が全然ロマンチックではなくなっています。全国ニュースで取り上げられたのでご存じの方も多いと思いますが、札幌などで雪虫が大量に発生し、まるでスギ花粉どころではなく辺りを真っ白に染め上げ、道行く人はマスクや傘で防御しながら歩いています。

白いゴミのように見えるのが雪虫

美瑛町でもそれほどではありませんが、ここ数日家の中から庭を見ていると蚊柱が至る所で起こっているように雪虫が飛んでいるのを見ています。何とか写真に撮りたいと思いましたが、何せ絶えず動いている小さなモノなので難しく、フリー写真素材サイトから借りて来ました。

この虫の正体は「トドノネオオワタムシ」というアブラムシの仲間だそうです。春から夏にかけてトドマツにすがりついて生きていて、10月になるとトドマツからヤチダモの木に引っ越す時に飛ぶ姿が雪虫と呼ばれるのだそうです。今年は夏が暑かったため異常に発生しているようです。

寿命は極めて短く、飛んでいる時に他の木や家のガラス窓なに付着するとすぐさま死んでしまうそうで、だから我が家のタイルデッキにはたくさんの死骸がたまっていました。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、ふわりふわりと数匹が飛んでいればロマンチックでもこうも大量では顔をしかめられるだけです。

ちなみに天気予報を行っている会社が雪虫発見から初雪までの追跡調査を2007年以来道内8市で行っていて、その平均期間は21日(3週間)と定説よりもう少し長いのが実態のようです。それを裏付けるように美瑛町はこの先2週間予報でも暖かい日が続き雪の予報は出ていません。

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晩秋のひまわり

2023-10-24 07:35:43 | 美瑛町~秋

美瑛町は今まさに晩秋の中にあります。今朝起きた時の外気温はマイナス0.1度でした。紅葉した木々の葉がそろそろ落ち始めています。

昨日は紅葉の見納めにと白鬚の滝と青い池の様子を見に出かけて来ました。人出は夏の頃よりは減少していますがまだかなり多く、中国語、韓国語が多く聞かれました。紅葉の様子は写真のようなものでした。

我が家へ戻る途中でひときわ明るい黄色の花畑があったので、思わず車を停めて写真に納めました。ひまわりでした。ひまわりは真夏の花だと思っていましたが、こちらでは今頃時々見かけます。

どうしてなのだろうと思ってググってみると、これは「緑肥のひまわり」というそうです。ひまわりは土深く根を張るため保水性や浸水性を向上させたり、ひまわりの根から分泌される根酸は土壌の難溶性リン酸を溶解しリン酸を土壌にすきこませることで後作の植物が摂り入れ易くする効果もあるそうです。

これらのひまわりは根が十分張るまで成長させ、その後トラクターなどで刈り取って土にすきこませて来春を待つことになるのでしょう。農業の知恵をまた一つ知った思いです。紅葉とひまわり、不思議な対比にも大きな意味があるのでした。

 

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