夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

カナダの自動車免許

2024-07-19 07:47:06 | プリンスエドワード島(PEI)

一昨日、自動車免許更新のために高齢者講習を受けた記事を書きました。その時、実車講習ということで教習所内を隣に講師が座って指示を受けながら車を走らせる様子は50年前の免許取得を思い出したと書きましたが、一つ忘れていました。それは2007年11月にカナダへ上陸した際に住み始めたノバスコシア州ハリファックスで車の免許を取得するために同じようなことをやっていたことです。振り返ってみます。

ノバスコシア州では3か月以上滞在する者は州の自動車免許を取得しなければならないルールとなっています。この州は、今でもイギリス、韓国、台湾、オーストリアなどいくつかの国とは協定を結んでいて、それらの国の免許を持っている者は視力検査だけで州の免許と交換可能となっていますが、日本は含まれておらず、日本の免許保持者は初めての免許取得者と同様に筆記試験と実地試験を受けて合格しなければなりません。

それで、私が上陸後やったことはこの免許取得に全精力をつぎ込んだことでした。3か月間は日本の免許プラス国際免許証明書でレンタカーの運転は出来たので、その3か月間に筆記試験の勉強に取り組みました。確か無料でノバスコシア州ドライバーズハンドブックがもらえたので、毎日それを読み続けました。

交通ルール自体は大体世界共通だと思われるので全く知らないことを学ぶわけではありませんが、カナダ独特の「赤信号でも車が来なければ右折して良い」とか「スクールバスが停車した時は周囲の車は両方向とも停止しなければならない」といったルールもありました。全部英語ですから、これでだいぶリーディングスキルは身についた気がします。3か月後に受けた筆記試験は無事一発で通り、次は実地試験でした。

私のように3か月間は日本の免許で車を運転しても良い者は、自分で車を調達して試験会場に持ち込む必要がありました。前の日にレンタカーを借りて当日に臨みましたが、前日まで晴れて道路に雪もなかったのに、この日に限って昨夜からの雪で道路はすっかり積もっていました。教官から「雪道は大丈夫か?」と聞かれ、「日本でスキー場に良く出かけていたので慣れている」と答えましたが、実際には右折の際に2車線の場合一番右側レーンに入らなければならないところ、雪が積もっていたので隣のレーンに入って減点などということがありました。この時に教官同乗のドライブの経験があったわけです。これを思い出しました。

実地試験も一発で通り、すぐさま車屋に車を買いに行き、車の保健購入や手続きであたふたしながらも、車を持てたことでずいぶん生活の範囲が広がり、次に住むPEIへも出かけることが出来たことが思い出されます。

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ユーニスのフェイスブック

2024-04-10 07:02:52 | プリンスエドワード島(PEI)

今朝何気なくスマホを見たら、Facebookアプリに何やら私達に関する投稿がアップされているマークが付いていたのでチェックして見ました。

それは時々私達のことを思い出して書いてくれるプリンスエドワード島(PEI)時代のお隣さんで友人だったユーニスのものでした。投稿された写真は多分2016年のクリスマス前にシーズンズグリーティングとして彼らの家を訪ねた時のものだと思います。

なぜ今私達のことを思い出したのかなと思って考えてみると、今から7年まえの今日(2017年4月10日)PEIを去る前に彼らにお別れを告げるために訪問していたからでした。この年の4月15日に私達はPEIからバンクーバーへ向かって1万㎞の引っ越しドライブに臨みました。

2008年5月に初めてシャーロットタウン市郊外の彼らのお隣の家に住み始め、翌年の夏にはダウンタウンに引っ越したのでお隣さんだった時間は1年ちょっとでしたが、彼らとはその後もずっとお付き合いが続いていてクリスマスのような時にはいつも彼らを訪ねていました。

私達よりちょっと年上のユーニスとダグは優しくて気遣いが出来る人たちで、知り合ったカナダ人達の中でもトップクラスの好きな人々です。あれから7年が経ったのかと懐かしく思いました。

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流氷

2024-01-23 07:39:56 | プリンスエドワード島(PEI)

一昨日、富良野やすらぎの刻(とき)で「北の国から2002遺言」を見て、その一つの主役が知床の流氷だったと書きました。すると昨日、オホーツク海沿岸に流氷が流れ着き昨年より19日早い流氷初日となったと報道されていました。そういう季節ですね。

フリー写真から

ドラマを見た後この冬流氷を見に出かけようかなと思い始め、2月末頃の日程で流氷が見られる場所で比較的出かけ易いのは網走かなと情報収集を始めたところでした。オーロラ号という観光船があるそうです。昨日もラッキーなことに冬の網走観光に来た人たちが流氷を見て感激している様子が写っていました。

シャーロトタウンハーバーその1

流氷は文字通りシベリアから凍った海水が風で流されて来るものでしょうが、私達が2008年から2017年まで住んだプリンスエドワード島ではセントローレンス湾に浮かぶ島だったので大きな海水の動きがないからでしょうか冬の間海自体が凍ってしまいます。

シャーロットタウンハーバーその2

特に私達が住んでいたシャーロットタウン市のハーバーはセントローロレンス湾の中に更に湾があるような地形なので早い年は12月後半から遅い年は3月まで凍っていて、私はやったことはありませんが海の氷の上をスノーモービルで走ったり散歩している人も見かけました。

シャーロットタウンハーバーその3

流氷は昔から知っていましたが実際に見たことはなく、実は心の奥底に「流れ着く氷より海が凍る方が凄いんじゃない」感があるので、果たしてどちらが凄いか自分の中で決着をつけるためにも一度流氷を見てみたいものです。

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Winter Wonderland

2023-12-08 07:36:31 | プリンスエドワード島(PEI)

私達が初めてプリンスエドワード島に住んだのは2008年5月のことでしたが、その時は愛犬がいたためシャーロットタウン市内のアパートや一軒家は借りられず(ペット不可が多かった。)、何とか郊外の一軒家を借りることが出来ました。その時のお隣さんがユーニスとダグで、彼らはアイランダーの典型のような優しく人を思いやることが出来る人たちで直ぐに友達になりました。

ユーニスはFacebookに記事を書くことがマメなので、今でも毎日のようにFacebookをチェックすると彼女の記事が見られます。今朝はWinter Wonderland!と称して一昨日降った雪とその後の青空の写真が数枚アップされていました。今、北海道の家にいながらにして15年前の「我が家」の様子が見られて懐かしく思いましたが、その中でお向かいのトレントがいつも雪が降ると彼の大型除雪機を動かして彼らの家のドライブウェイの除雪をしてくれることに感謝をしていました。

これも私達が15年前に経験したことで、出会って直ぐだったのにトレントは私達の家のドライブウェイもきれいに除雪してくれたものでした。ある時ユーニスに「どうしてトレントは我が家の除雪もしてくれるのだろう?」と聞いたところ、我が家から200mくらい先に住んでいる我が家の大家のジムがトレントの従妹だから頼んでいるのじゃない?ということで、てっきり私達はジムがトレントにお金を払って頼んでいるのだと思っていました。

しかし、大家のジムと妻のパムともその後もずっと友人になって良く家に遊びに行きましたが一度もそういう話は聞いたことがなく、またユーニスもトレントにお金を払っている話もないようで、結局今になって思えば単にトレントの人の良さから来ているものだと思っています。

人が皆暖かくて助け合う、しかし言われるように田舎の深過ぎる人間関係などには陥らず心地良い関係を保っている、そういうプリンスエドワード島ノースウィンズロー地区の人たちが懐かしいです。

もうカードを送ることはありませんが、近々いつものようにメールに写真を添えてクリスマスメッセージをユーニスとダグに送ることにします。

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永住権

2023-12-04 07:59:14 | プリンスエドワード島(PEI)

気が付けば11月23日でカナダの永住権が切れていました。

写真はPRカード(Permanent Resident Card)と呼ばれる永住権保持者であることを証明したカードですが、これを5年毎に更新するのがルールでした。過去5年間に2年以上カナダに居住していたことを証明すれば更新が可能だったので、私達は申請すれば更新できたのですが、わざわざ日本から書類をそろえて申請する手間を考えるとこれから永住権が必要になるとも思えず自然消滅も止む無しとは思っていました。

しかし、取得するまでに渡航から7年もかかっており、それを取得した時の感動を考えるとちょっとあっけない幕切れではありました。私達の場合、申請してから審査を経て1年後に永住権を発行するからカナダへ再入国することと言う手紙をカナダの移民局からもらったわけですが、この後のことは手続き的なことであって、この手紙をもらった瞬間が最も感動的なことでした。

永住権を取得した頃

手続きとしては、その頃住んでいたシャーロットタウンから最も近いカナダとアメリカの国境はニューブランズウィック州のセント・スティーブンという町でそこにカナダ、アメリカそれぞれに国境管理事務所があったので、そこまで車で3時間ほどかけて出かけ、まずはアメリカ側の事務所に出向いてカナダの永住ビザを取得するためにアメリカに入国したい旨を告げました。

これは正式なアメリカ入国ではなくスルーしてすぐさまカナダへ戻る手続きであることを国境管理官も知っているのでさっと通され直ちにカナダ側へ戻りました。カナダに入る時に管理官にパスポートと共に移民局から届いた手紙を示すと、コンピュータ処理をして戻って来た管理官から「Congratulations!」と言われてパスポートに永住ビザのスタンプを押したものを返されました。後は2か月ほど過ぎるとPRカードが郵送されるよと言われて手続き終了でした。

永住権を取得した頃

実際にPRカードが郵送されたのは3か月後でしたが、途中で不安になって移民局に電話すると、「間にクリスマス休暇が入ったからね」と遅れていることなど意に介さぬカナダ流の対応に苦笑したことを覚えています。

去らば永住権でしたが、昨日は来年PEIへの移住を考えているカップルとブログのつながりからLINE電話で移住に関することをしばらく話していました。永住権は私達の時よりもずっと難しくなっています。良い方向に向かうことを願わずにはいられません。

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