水戸滞在3日目の昨日は、茨城県の紅葉状況を視察に県北地方の大子町を訪れました。水戸からは50㎞、1時間半ほどのドライブです。奥久慈地方と呼ばれますが、久慈川沿いに低山が続く様子はなかなか趣があります。
事前の情報ではまだ紅葉は始まったばかりとなっていて、そこにはあまり期待できませんでしたが目的は2ヵ所でした。1つは、ランチをとるために何か面白い場所はないかとネットで調べていて見つけた「咲くカフェ」でした。いわゆる古民家カフェなのでしょうが、それを中心に敷地内に民泊施設や「咲くカフェflower」と銘打ったイートインベーカーリーもあります。お昼の12時過ぎに着くと、平日にもかかわらず駐車場は満車、室内の席はいっぱいで、やっとテラスに席を取ることが出来ました。
大子町の中では比較的町内にあるとは言え、良くもまぁこういう場所にこれだけの人が集まるものだと感心してしまいました。自分たちもそうですが、今やネットの力で従来のカフェやレストランの立地常識など全く必要ないことが分かります。メニューも豊富で、それぞれ普通のレストランの定番とは一味違った提供の仕方で「常陸牛ボウル」や「イベリコ豚の甘醤油プレート」などをいただいて来ました。
この後訪れたのは2つ目の目的地「袋田の滝」でした。この滝は茨城県民にはなじみのもので、多分私達も4,5回は訪れているはずです。ただ、ここ20年は訪れておらず、駐車場に着いてから土産店の並ぶ川沿いの道を歩き入場券300円を徴収する入口まで過去に訪れた記憶が少しも蘇らず、ずっと「こんな所だったかなぁ」と思うことしきりでした。
この段階でまだ滝は見えません。入口を入ると直ぐトンネルがあります。トンネルの中は赤や青のライトが光りちょっと遊園地風です。そしてそのトンネルを抜けるとやっと見慣れた、しかし雄大な滝に対面出来ました。
これです。この滝はいままで日本でもカナダでも多くの滝を見て来ましたが、それらの中でも指折り数えることが可能な豪華なものだと思います。「四度の滝」とも言われ、幅が広く4段階に落ちる様は思わず息を飲むほどです。滝の背景の山間も絶景で、これが紅葉のピークだったらどんなに素晴らしい景色だろうと、始まったばかりの色づきを眺め十分に満足して帰って来ました。