夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

廃校舎を利用したお店

2023-06-30 08:32:30 | 日記

美瑛町は、1950年代には人口が2万人を超えていたとかで(現在は1万人弱)、雪深い山間部には通学を考慮してたくさんの学校が建てられていましたが、人口減少に伴い今はその多くが廃校となっています。その廃校舎は皆解体撤去されているわけではなく、知恵を出し合い新たな施設として再利用されています。代表的なものが写真家前田真三さんの「拓真館」(旧千代田小学校)でしょうか。

「Antaa Lab アンタ・ラボ」もその一つで、2005年に廃校となった旧五稜小学校を再利用して昨年6月にオープンしたお店です。「捨てない暮らし」の先にあるもの~をコンセプトにしたリペア&リノベーションSHOPと銘打ってます。何人かの友人から聞いて、なんか面白そうだなぁと昨日出向いてみました。

美瑛町の最も西側の山の中にあるため車で行くのも結構大変な場所ですが、確かに昔は集落があって人々の生活が営まれていた風景がありました。外観は小学校そのもの、大きく五陵小学校と入口に書かれたままです。入口からまるでPEIに多く存在するアンティークショップのような雰囲気が漂っていました。

中には所狭しとお皿やインテリア家具類が並んでいます。その昔、実家にこういうのあったよね!と夫と話しながら、さらには私達の数度の引っ越し際に心惹かれながらも捨ててきた多くの物がそこにはありました。

運営しているのは旭川市にあるデザイントークという旭川家具を手掛けて来た会社でデザインリフォームが得意みたいです。古民家等をリフォームするときにこの会社に頼んだらきっと素敵な空間になるんだろうなと感じました。

オーナーさんと少しお話をしてからゆっくりと見て廻りました。特に何かを購入する目的があったわけではないのですが、ふと目が合ってしまったのが出目金の箸置きです。古い箱に5個セットで入っていて有田焼と書いてありました。可愛いくて連れ帰ってしまいました。そしてもう一つ木製のイーゼルです。鉄製の飾りのついた大きなイーゼルはロフトに置いてあるのですが、普段使いに必要だなと購入しました。

「antaaアンタ」はフィンランド語で「譲る、循環」という意味だそうです。リサイクル、リユースの現代に必要なコンセプトのお店が長く続きますように、我が家からは近いですから時々出かけてみようと思いました。

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更新されたグーグルマップストリートビュー

2023-06-29 08:32:13 | 日記

グーグルマップのストリートビューは、家に居ながらにして世界中のあらゆる場所(もちろん近寄れない場所もある)が周囲を含めて写真で見られてしまうので大変便利です。ただ、写真を撮るという作業が必要なためいつでも最新の状況を提示してくれているわけではありません。

身近なところで困ったことだと思っていたのは、我が家の住所のストリートビューは撮影されたのが2012年4月となっていてそれは古いものでした。

2012年4月のストリートビュー

昨年カナダにいてこの土地を物色していた時にはストリートビューは古くて使い物にならず、同じグーグルマップの航空写真を見て、こちらはもう少し新しいものだったので古い家が解体されて更地になっているところまでは分かったので購入を検討していました。友人の中には我が家の住所からストリートビューを見て、「こんな古い家に住んでいるの」と思われた方もいたかも知れません。

それが、つい先日何かのきっかけでストリートビューを見たところ、「あれっ、見慣れた風景だ」と気づきました。我が家の前に造園業者の車が停まっている写真でした。そう、今年の5月のものでした。10年ぶりに更新されていたのですね。

2023年5月のストリートビュー

グーグルアースはどうかと思ってみて見るとちょっと古くて去年の10月1日の写真が使われていたので、既に我が家は建っていてカーポートなどはまだ出来ていないものでした。グーグルマップの航空写真もグーグルアースと同じものを使っているようです。一件落着の気分です。

2022年10月のグーグルアース写真

このストリートビューに関しては、10年くらい前PEIのシャーロットタウン市に住んでいる時に写真の撮影日時が変わっていて何枚か過去の家の様子などが見られることに気づきました。それでGoogle社にどの程度の頻度で写真を撮りに走り回っているのか尋ねたことがありました。その時の回答は「場所による」といったものでしたが、今はGoogle社が自前の撮影車を走らせているばかりではなく、個人がInsta360 など360度撮影可能なカメラを使って画像を撮りGoogle社に買ってもらうビジネスなどもあるそうです。時代は変わっていますね。

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比布町でイチゴ狩り

2023-06-28 08:05:37 | グルメ

昨日も暑かったです。32度はあったようです。その暑さの中、今が旬のイチゴ狩りに旭川市の北側に隣接する比布町に行って来ました。

ピップと聞くと80年代に有名になったテレビコマーシャル「ピップエレキバン」を思い出す人も多いでしょう。私もその一人ですが、これは当時の社名が「ピップフジモト」だった現「ピップ㈱」が同じ名前の比布町でコマーシャル撮影をしたことから始まったもので、今でもその交流は続いているそうです。

その比布町は、さすがにエレキバンで町を売り出すことは出来ず、今は「世界一大雪山がきれいに見えるまち」というキャッチフレーズで、そこに夏のイチゴと冬のスキーを織り交ぜて結構旭川近辺で存在感を放っている気がします。人口3500人くらいの小さな町で、出かけてみると平坦な畑が広がり、なるほど大雪山連峰の旭岳がきれに見える所でした。

町内には10軒くらいのイチゴ栽培農家があり、6月中旬から7月上旬くらいまでイチゴ狩りが楽しめます。料金は統一されているようで60分で1200円でした。この時間内で食べ放題、持ち帰り分はプラスチックパック1つで700円でした。

昨日の私達は、60分食べ放題に気が急いてなるべく大きめの赤い熟したイチゴを手当たり次第に摘んでは食べていたので30分もしたらお腹はいっぱいになり、とても持ち帰る気にはなれずイチゴ腹で帰って来ました。

後で調べてみたら、比布町のイチゴはほとんどが「ケンタロウ」という銘柄の北海道限定のもので収穫量が少ないため希少価値があって市場では高価なものだそうです。イチゴ狩りが出来る畑はたくさんの人が訪れているので一級品とまでは行かなかったようですが、元は取れたような気はしました。

楽天市場ではこうなっています

こちらは全て露地栽培のイチゴを摘むスタイルで、昔プリンスエドワード島で隣のユーニスと近所のイチゴ畑へ摘みに出かけたことを思い出しました。

ただ、出来れば関東で経験したようなハウス栽培で立って収穫できるようであればもっと良かったと思ったのですが、露地栽培に特化しているこの地では無理な要望かも知れません。

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第2物置設置

2023-06-27 07:36:49 | 家庭菜園

一昨日、昨日は、遂に美瑛町でも気温30度を超える日となりました。昨日は午後から室内温度が29度を超えたので、初めてエアコンの冷房機能を使ってみました。出来ることならエアコンに頼らない生活をしたかったのですが、ここ数日はやむを得ないこととしました。

ただ、夕方6時を過ぎるとぐっと気温が下がり外は22度くらいになるので、水巻きなど家庭菜園にちょうど良い時間となることも分かりました。

その家庭菜園用に先日農作業の器具を入れるため小さな物置を組み立てました。玄関前のカーポートの方の物置には冬用タイヤや雪かき用器具を置いてますが、畑側とは離れているため器具の出し入れが面倒で畑側に物置が必要でした。

写真のような小さなもので自分で組み立てを必要とするものでしたが、これをホームセンターで購入して自前で運ぶとなると大変な重さであることが分かっていたためアマゾンで購入し配達をしてもらいました。こういう時にオンラインショッピングは助かります。

組み立ては、ちょっとだけ敦子の手を借りましたがほぼ一人で1時間くらいで完成しました。基礎にブロックでも置こうかと考えましたが、倒れる可能性も低いし大したものを置くわけではないので下の砂利をどけてフラットにして置いただけです。

冬はこの辺りは1mくらいの雪で覆われ近づけなくなる場所ですが、家庭菜園は冬には完全休業ですので問題ないでしょう。外にこまごまと置いていた器具・機材が物置に収納出来てすっきりしました。

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ひぐま大学・白雲山登山

2023-06-26 09:12:47 | 山歩き

昨日は、大雪山を学ぶ「ひぐま大学」の第2回登山で然別湖畔の白雲山(標高1186m)を登って来ました。然別湖は大雪山国立公園の最も南側に位置し山からは十勝平野が一望できる、普段見慣れた大雪山連峰とはまた違った山でした。

あまりに天気が良く3時間のバス移動中に立ち寄った三国峠の景観が美しすぎて、昨日は思わず昭和のフレーズで「三国峠now」のブログを上げてしまいました。

目的の白雲山は文字通り然別湖畔にあり、登山口はボート乗り場の直ぐそばでした。この山は標高1186mですから大雪山系の2000m級の山々よりは低く、しかし頂上から見る然別湖が美しく初心者でも登れる山として人気です。湖自体が標高800mくらいの所に位置するので頂上までの標高差は400mくらいです。

登ってみて、最初の300mくらいは結構な急登でしたがこの大学の良いところで時々立ち止まって花や樹木や地形の即席講義を聞きながら登るので息が上がるようなこともなく、次いでなだらかな稜線を少し歩いた先に岩だらけの頂上へ向かうルートが待っていました。標高差100mほどの岩をよじ登るとそこがピークです。

ゆっくり休むような平坦な場所はなく岩だらけの頂上で記念写真を撮り、昼食は登ったルートとは違うルートで少し降りた平坦な場所でとりました。眺めは良く、眼下に見える然別湖の風景はバンクーバーの山の会で登ったMt.Stracahから見たHowe Soundを思い出しました。

Howe Sound

カナダも北海道も自然が豊かだと改めて実感しました。昨日は見られませんでしたが、ここには太古の代から生息するナキウサギがいることでも有名です。しかし、この山には1960年代から士幌高原道路計画が持ち上がり、ナキウサギを原告にした裁判など反対運動を経て1999年に道路計画の中止が決まるまで長い自然保護の闘いがあった場所でもありました。当然このひぐま大学の主宰者たちも関わっていて、代表の寺島さんはこの場所に来ると思わず涙が出ると話してくれました。

下山のルートは登り以上に急坂が続き、湖畔まで来るとやっと平坦な道を戻るというなかなか変化に富んだ山で、久々に登山をしたなぁという気分に浸れました。帰りは登山口そばにある立派な建物の「然別湖温泉ホテル風水」で温泉に入り1日の疲れをすっかり癒してバスに揺られての帰途となりました。

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