昨日は、大雪山を登り自然を学ぶ「ひぐま大学」の7月講座、旭岳登山でした。前日まで天気予報はあまり優れず、事前学習会で1962年の旧北海道学芸大学生10名の遭難の話などを聞いたこともあってイマイチ気乗りしないまま当日の朝を迎えました。
ところが、この日は天気予報も朝から晴れに変わっていて、バスが旭岳に近くづくと山頂の稜線がはっきり見えていました。見事にそれまでの気分を裏切ってくれ、俄然張り切ってしまいました。
もう一つ事前の気分が優れなかったのは、昨年一人で頂上をピストン往復した時に多分ペースの配分を間違えたのかきつくてもう登りたくないと思っていたのですが、昨日は仲間と登ることで自分の急ぎ過ぎるペースが抑えられ、時々ドリンク休憩を取ることで、山頂まで実に楽なペースで登ることが出来ました。これならまた登りに来ても良いと思うくらいでした。
頂上に到達し少しの時間休憩した後は、初めての経験となる旭岳の裏側を降り、続く間宮岳に縦走し、そこから中岳温泉と名付けられた川に自然に噴出している温泉に降りてそこで足湯に浸かり、そこから先日も訪れたチングルマの群生地・裾合平を経てロープウェイ駅に向かうという周回コースに入りました。
旭岳の裏を降りる道はきつかったです。かなりの斜度があり、ほとんどが滑り易い砂礫の連続で正直怖いと思うくらいでした。そこを抜けると今度は間宮岳(2185m)までの登り返しがありました。周回コースの中でのピークを過ぎた後はしばらくフラットな道を、右に御鉢平と名付けられている直径2㎞になるという大カルデラを見ながら進みました。
中岳分岐から中岳温泉に降りて行く道はかなりの急坂でした。中岳温泉には午後2時ごろの到着だったので多分一番混みあう時間帯だったのでしょう、多くの登山客が足湯に浸かっていました。ここは昨年経験していたしあまり休憩時間もなかったので軽く5分ほど足をお湯に浸けましたが、これだけでもそれまでの疲れがかなり回復する気分でした。
そこから裾合平を通り過ぎると、7月4日に訪れた時は満開のチングルマが見られたものでしたが、昨日はそれが見事に綿毛に変わっていました。しかし、この綿毛の様子も遠くからはまるで薄いピンクの絨毯のように見えてなかなか良いものでした。
全員疲れた足取りでやっとロープウェイ駅に戻り、乗り込んだのは最終に近い夕方4時45分発でしたが、この時にも旭岳はくっきりと頂上までの姿を現していて、良い登山日になったことを改めて感じました。
チングルマは綿毛になっていても他の花々はまだたくさん咲いていて、特に女性陣は嬉々として花々を楽しんでいるようでした。(一部名前の分かるものを掲載して見ます。)
ミヤマリンドウ
ミヤマアキノキリンソウ
イソツツジ
イワヒゲ
メアカンキンバイ
イワウメ
タカネシオガマ