(2017年、7年前の今の時期にアメリカを引っ越しドライブしていた時の回顧録です。)
サンノゼを5月6日に出発してからは縦に長いカリフォルニア州内のモーテル(ウィリアムズ)で1泊した後残るはオレゴン州とワシントン州の2つの州を通り抜けるとカナダに再入国することになります。
西部開拓時代を思わせるウィリアムズの街
カリフォルニア州はずっと走っていて、とにかく肥沃な大地にオレンジやワイン用のブドウ畑が広がっている景色が見られましたが、段々北に向かいオレゴン州が近づくと山が目に入るようになり、その中でも州境にあるマウント・シャスタという山が目立ちました。標高4321mのきれいな姿で後で調べるとネイティブインディアンのシャスタ族が聖なる山として崇めて来た山だそうです。
オレゴン州はサレムという町で宿泊しただけで基本的には通り抜けただけですが、時期が春の初めと言うこともあってかのどかな高地をおだやかな春をいっぱいに感じて走るという感じで、オレゴン州は日本人に好まれる州だろうなと思っていました。しかし、翌年の夏にサンフランシスコまでドライブした時には死者も出たと言う山火事で高速道路沿いも真っ黒こげになった跡地を走ることになってしまいそれが残念でした。
ワシントン州まで来るともうここはカナダと国境を接するお隣さんというイメージになり、実際シアトルにはその後何度も出かけることになりましたので、この旅ではただの素通りでした。
そして4月15日にPEIを出発して以来24日めの5月8日にピースアーチと呼ばれるアメリカ・カナダの国境事務所にたどり着きました。走行距離は10,000㎞を300㎞ほど超えていて、「PEIから1万キロを走って来た」と話してカナダの国境管理官に驚かれました。カナダではとりあえず住まい探しのために1週間の予定で国境直ぐ近くのホワイトロックに部屋を借りていたのでそこに落ち着き、これでアメリカ横断ドライブの終了を実感しました。
ホワイトロックのビーチ