夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

町内会BBQ

2024-07-28 07:31:33 | 美瑛町~夏

我が家は、東町第一といういわゆる団地で戸数70戸の町内会に属しています。今年からこの町内会の会計を担当していて、昨日は町内会としてはコロナ禍を経て久しぶりに夏の親睦のBBQ(バーベキュー)会が開かれ、役員として事前の準備から参加をしました。

会長さんの話ではコロナ禍の始まった2020年の前年も都合でやっていなかったので5年ぶりの開催だということでした。北海道は梅雨がないと言われますが、今年は東北地方でまだ梅雨が明けない原因として梅雨前線が東北地方から時々北海道地方にまで上下して停滞しているので、このところ雨の日が多くなっていてそれを蝦夷梅雨と呼ぶ人もいます。そんな日々でしたが、昨日はうまい具合に雨は降らず、かといって数日前までの本州並みの暑さもなくちょうど良いBBQ日和でした。

参加者は今時の町内会の実態として積極的に関わろうとする人は少数派のようで、34名と多分住人の2割程度だろうと想定しますが、集まった人たちは昔からこういう活動に積極的だったと思え、皆さん良く知った仲という感じで和気あいあいの雰囲気でした。

夕方4時から団地内にある広い公園に集い、北海道のBBQと言えばジンギスカンでしょうということで6つのBBQコンロを使ってジンギスカンだらけの焼肉パーティが始まりました。そう、肉だらけなのでした。昨年友人の誘いで初めて北海道でのBBQを経験した時は、エビ、イカなどのシーフードもあって「さすが北海道は旨い」と思ったのでしたが、今回はジンギスカンですからマトンにモヤシ、それ以外は気休めのタマネギくらいが野菜であり、追加で焼き鳥とソーセージという肉づくしでした。

飲み物もふんだんで、量的には十分飲み食いしたものの、帰ってから二人で「肉々しかった」と印象を述べ合わざるを得ないものでした。来年はもう少しシーフードやトウモロコシも欲しいとささやかに要望したいと思います。ともあれ、普段めったに会うことも話すこともないご近所さんと知り合うことが出来て悪くないイベントだったと感じました。

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美瑛神社の奉納式

2024-07-27 07:29:23 | 美瑛町~夏

7月24日から26日までの美瑛神社の例大祭が昨日で終わりました。24日夜の那智美瑛火祭りはド迫力で楽しめましたが、昨年は例大祭本番としての神輿が町内を練り歩き、同時に「白銀太鼓」、「浦安の舞」、「獅子舞」が披露されると言う奉納の一連のイベントを見る機会がなかったので、今年は是非これらをみたいと思っていました。

普通お祭りと言うとその町のメインストリートでイベントが行われ見物客はそこへ集まって来るものですが、美瑛神社のやり方は町内に広くお披露目するために町内に15か所の「旅所」を設け、そこに神輿の側が出向いて各地で同じ儀式を披露するという点が変わっています。

街中にはお祭りを感じさせる露天も出現

昨年は美瑛神社でその帰還の様子を見たけど、そこでは一連の奉納の儀式は行われなかったので見逃したというわけでした。それが今年は、「すずらん大学」の講義の日に重なってまた見逃さざるを得ないのかと思っていたところ、ちょうど講義の昼休み時間中に「旅所」の一つとなっていた町民センターに一行が現れたのでこれをじっくり見ることが出来ました。

広い町内を練り歩くために神輿や太鼓、神主さん初め関係者一同はそれぞれトラックやバスで移動しながらお披露目して行くので、全員が揃ってから奉納式が始まるということではなく、まず先に到着した「白銀太鼓」のお披露目がありました。演じていたのは多分中学生か高校生達でしょう、若さはそれだけで絵になりました。

次いで本体の神輿と神主さん達が到着し、神主さんが祝詞を上げた後あらかじめ待機していたこの「旅所」に属する町内会の会長さん達が榊を奉納していました。

その後で、やはり高校生達でしょうか巫女さんに扮した若い女性達が「浦安の舞」を披露し、最後はこれまた若者達による「獅子舞」が披露されて一連のイベントは終了し、一行はまた次の「旅所」へ出かけて行きました。

この美瑛神社のやり方を初めて見て思ったことは、神社は今の日本では神道と言う一つの宗教の施設という存在ですが、小さな町だからでしょうかより町民に身近な存在になっている、あるいはそういう存在であるよう神社自体が努力しているという印象でした。仏教のお寺以上に営業努力をしていると言っては不謹慎でしょうか。

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ド迫力の火祭り

2024-07-25 07:27:51 | 美瑛町~夏

昨夜は、ご近所美瑛神社の例大祭の一環で毎年開催されている那智・美瑛火祭りが行われました。昨年初めて見てその豪壮さに感銘を受けたので、今年もまた午後7時半から始まった丸山公園での出陣式から見物を始めました。

白装束の勢子達が重さ40㎏にもなるという大松明(たいまつ)を真っ赤な炎で燃やしながら登場すると、その大迫力に圧倒されました。目の前を通った時には文字通り火の粉が飛んで来る熱さを感じました。

出陣式の後はお囃子の太鼓山車と共に1㎞離れた美瑛神社へ行進しました。これに後ろからついていくことで、いかにも夏祭りらしい太古の音色を聞きながら自分も祭りに参加している気分が味わえて気分は高揚します。

神社の境内に到着すると、そこで改めて待ち構えていた新たな松明に火がつけられ多くの見物客が取り囲む境内を松明を掲げた勢子達が何度も練り歩きました。仕切りのロープがある1m足らずの目の前を男たちが「おーりゃ」の掛け声とともに歩くと、半袖だった私の腕にも火の粉が飛んでくるのを感じてあわてて体を後ろに引くこともありました。松明を抱えている勢子達は火の粉をまともに浴びることになるので、控えの勢子達が絶えず水を浴びせて火を消していましたが、恐らく演じている彼らは小さな火傷を相当受けていたのではないのでしょうか。

この祭りは、1988年12月、今のところ直近となっている十勝岳の噴火の鎮魂と町の発展を祈念して、翌1989 年から本家熊野那智神社の御神火を受けて始まったものです。美瑛町は和歌山県勝浦町からの入植者によって開拓されたことで、その開拓の時期に故郷の熊野那智神社から分霊を受けて設立されたのが美瑛神社という縁だそうです。

昨日は、北海道も梅雨前線の北上で各地で大雨となり旭川市でも雨量が200㎜を超えたところもあるということでしたが、美瑛町は午後に雨が少し強かっただけで祭りの始まる7時半前にはきれいな夕焼けも見える祭り日和となりました。十勝岳噴火の鎮魂への祈りが通じたのでしょうか。

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オーバーツーリズムの代名詞

2024-07-14 07:19:35 | 美瑛町~夏

夏の観光シーズンに入って美瑛町への観光客の訪問がすごいことになって来ました。一昨日の富良野岳登山の往き帰りは青い池や白鬚の滝の前を通るのですが、帰りがけに見た車の多さには驚いてしまいました。コロナ鎮静化後のインバウンドが凄いとはニュースなどで見聞きしていましたが、こういうことなのかと実感しました。

コロナ前の統計では美瑛町を訪れる観光客数は年間200万人と言われていましたが、昨年は238万人に増えているそうです。観光業が主要な産業の一つである美瑛町にとっては良いことである反面、最大の産業である農業にとってはありがたくない面もあることは以前から唱えられてきたことです。

セブンスターの木では異様なほどの交通整理が行われていた

ちょっと前のNHK全国ニュースで京都や鎌倉といった都市型のオーバーツーリズム問題に加えて、地方のオーバーツーリズムの典型として美瑛町が取り上げられていました。それは町全体の住民に及ぶような問題ではありませんが、特定の人気観光スポットで観光客が写真を撮るために農地に入り込んだり、冬の青い池では凍った池に入り込むなどの問題が起こっており、町はその対策としてAI付きのカメラを設置してそういう状況を捉えた時には音声で警告すると共にその映像を町へ転送するシステムを構築したというものです。

このカメラの設置場所はクリスマスツリーの木と青い池です。クリスマスツリーの木は農地の中にあり、前面の細い町道には駐車場所もないので、ここに大型バスを初めたくさんの車が路上駐車している様子はやはり異様です。そしてそのAI付きカメラは農地進入で7か月で500件を超える警告を発したそうですから異常です。

先日のすずらん大学の遠足でケンとメリーの木を車窓から眺めた時にも農地内に入って写真を撮っている人を見かけました。ここにはカメラの設置はありません。ルールを守る、これだけのことが出来ない人がいることにはうんざりしてしまいます。

報道されているように、町は来年度から現在は無料(駐車場は500円)の青い池に入場料を取ることを検討しているようです。自然の中にある施設ですから入場者全員から徴収するとなると塀などで囲う必要もありそうでそのような姿は見たくないですし、駐車料金に上乗せでは1人と複数人で負担に格差が出てしまいます。町も頭を抱えていることでしょう。

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ラベンダー

2024-07-05 15:29:54 | 美瑛町~夏

篠崎夫妻の美瑛周辺の旅番外編第2弾にして最終日の今日は、ラベンダーの紫の香りに包まれた1日でした。

この時期朝から駐車場が満車のはずの中富良野町のファーム富田には9時ごろ到着したのでまだ駐車はスムーズでした。遅咲きのラベンダーは今月中旬からが見ごろということでしたが、早咲きのものなのでしょうか、既に十分にファーム内は紫色で満たされていました。私達も昨年のラベンダーの見頃にはここを訪れていなかったので、初めてゆっくりラベンダーを見ることが出来ました。

今日は、ランチに近くの六花山荘を予約していたので、11時の予約時間まではこの近辺で時間を過ごそうと、次に向かったのはファーム富田の直ぐ近くの北星ラベンダー園でした。ここは冬にはスキー場にもなるリフトがかかった傾斜地のラベンダー園ですが、下から見てまだ早咲きのラベンダーも少なかったので、この園の頂上近くに六花山荘があることから車でリフトの頂上側に上がり、しばらくそこから中富良野の街と向こうにそびえる十勝岳連峰を眺めていました。

11時になって六花山荘へ移動しました。私達は2度目ですが、山の中の静かな山荘でいただく素朴な和食のコースにはご夫妻も味も量も満足してもらえたようでした。

午後になって疲れも出て眠気も催して来たので、美瑛に向かいながら上富良野町の日の出ラベンダー公園と美瑛町の四季彩の丘を見て一旦ホテルで休んでもらうことにしました。車からさっと見るだけだと思いながら立ち寄った日の出公園は、まだラベンダーは少し時期が早かったようですが、しかし展望台からの風景が素晴らしかったので降りて写真を数枚納めて来ました。

四季彩の丘はまるで観光ピークのような賑わいでした。こちらでは初めて4人乗りカートで広い園内を廻って見ましたが、これがなかなか良く、今まで遠くて歩いて行くことはなかった先端まで出かけて花々を見ることが出来ました。あいにく十勝岳連峰は雲に隠れ始めていましたが、満足感を覚えて戻って来ました。

この後、お互いに一旦ホテルと家で休んで、夕方から我が家で最後の晩餐をし、その後に礼文島でロケ地を見学したご縁で映画「北のカナリアたち」を鑑賞することにしています。

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