昨日は、美瑛町のシニアカレッジ「すずらん大学」の令和7年度(2025年度)第1回目の講義の日でした。私達は3年生になりました。もう入学してから2年が過ぎたとは月日の経つのは早いものです。
昨日の講義は、過去2年間はなかった美瑛町の角和町長の講話でした。町の全体像や課題を町長から聞くということはいかにも町の大学らしいもので、今までこういう機会がなかったことが不思議でした。
1時間の講義の中で深くは掘り下げられませんでしたが、町の人口減少の課題と移住定住推進の取り組み、町長として2期目の過去2年間に取り組んで来た条例の制定実績や、コロナ禍からの地域経済の復活状況、財政健全化へ向けての取り組みなどが話されました。
北海道は夕張市が財政再建団体になり、今は北見市がそうなりかけている現状がある中で、美瑛町の財政については気にかけていましたが、一般財源に対する債務の割合を示す実質公債費率が昨年、一昨年がピークで13.4%だったものを本年度は8.6%に下げたことや、将来負担率は平成30年度のピーク79%から昨年度25%まで大きく下げたことを町長の口から直接聞くことはなかなか説得力のあるものでした。
課題も多く、全ては移住定住につながる子育て支援や高齢者福祉、農業、観光業主体の産業の振興と一方で観光業のオーバーツーリズム対策などが上げられ、今年は起爆剤としてジオパークの全国大会や星空の街・あおぞらの街全国大会、日本で最も美しい村連合20周年記念事業などがあることも話されました。
人口1万人弱の町に年間240万人の観光客が訪れる美瑛町ですから活気はあり過ぎるほどあるしブランド力もあり、新たに契約したふるさと納税コンサルからは一般会計の規模が120億円ほどの町だが30億円は納税される力があると評価されたと喜んでいました。町長もまた私達同様移住者です。頑張って欲しいです。