夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

流氷を見に網走へ

2024-02-29 16:29:06 | 旅行

今日、明日と1泊2日で網走へ来ています。

先ほど流氷観測船「おーろら」で流氷を見て来ました。「北の国から~2002遺言」を見て以来、北海道に住む以上一度は流氷を見て見たいと思い計画を立てていました。今日は真っ青な空が広がり、網走ではマイナス6度とそれほど寒くもなく風もなく絶好の流氷観測日和となっています。

朝7時半に美瑛を発ち、11時半に網走に着きました。ちょうど4時間のドライブで、「北海道に住む以上一度は流氷を見たい」の弁で言えば、「カナダに住む以上一度はオーロラを見たい」とならなければならなかったのですがそれは思いもしなかったのが事実です。流氷は4時間のドライブに対し、オーロラは飛行機を使って出かけ数泊してもなお見られるかどうか確実ではないところの差が大きかったです。

流氷も必ずしも見られるものではないそうです。先日の3連休には南風が吹いて流氷は皆沖合に遠ざかってしまって全く見られなかったそうです。ところが今日は北西の風が吹いていたとかで流氷がびっちり接岸していて、むしろオーロラ号に乗る時には「流氷が多すぎてあまり沖合に出られないので通常1時間の遊覧を今日は45分に短縮します」と言われてしまいました。その分通常4千円の乗船料が3100円と少し安くなっていました。

私達は1か月ほど前に乗船の予約をしていましたが、それは正解で今日の航海は全て満席で予約なしでは乗れませんでした。400名の乗船定員は数えたわけではありませんが多分8割か9割は中国人観光客でした。美瑛町に来ているのはほとんど韓国人客ですが、こちらは中国人で多分台湾や香港からではなく全て中国本土からの観光客のように見えました。

流氷を見たいと思った時にプリンスエドワード島では流氷ではなく海そのものが凍っていたことと比較したいと思いましたが、今日の流氷を見た感想はどちらも自然の素晴らしさが感じられて良きかな、でした。

コメント

2日続けて富良野へ

2024-02-28 07:22:47 | スキー

一昨日は富良野スキー場で滑ろうと思って出かけたものの結構な雪が降り、それ以上に山がガスっていて何も見えなさそうなのでスキーを断念しました。その分昨日は新雪が滑れるのではないかと2日続けて富良野へ出かけて来ました。昨日は妻は町民センターでのエクササイズの日だったので一人でした。

滑り始める前まだ太陽は雲の中

昨日は東北地方などで風雪が大荒れの天気だったようですが、この地方は風が強かったけど雪は降っておらず、スキー場では風も弱まり午後からは晴れ間が見えてきてコンディションは上々でした。そして、案の定一昨日降った雪が10㎝ほど積もっていて久々にふわふわの雪を滑ることが出来ました。

相変わらずスキーヤーはほとんど外国人

しかし、スキーの片足の履き方が悪かったようで最初にリフトを降りて滑り始めたらいきなり板が外れて転んでしまいました。スキーを履き直してからは転ぶことはありませんでしたが、これがトラウマになったのかその後のスキーはなぜか体が遅れるいわゆる後傾気味のスキーになってしまい、疲れることしきりでした。時々こういうことがあります。

昼頃になると晴れ間も出てきてコンディションはいよいよ良くなってきたのですが、「今日はもう疲れたからおしまい」と2時間ほど滑った昼過ぎにとりあえずピークまで行って、そこからの景色を眺めた後ゆっくり滑り降りて来てスキーを終えました。

ピークから見た富良野の街

今シーズン富良野スキー場は2度目でしたが、これで終わりにします。予定では後2日滑ることにしていて、1日はカムイスキーリンクス、もう1日は初めてトマムリゾートに出かけて今シーズンは終えようと思っています。春が近づいていますね。

コメント

お気に入りの富良野散策

2024-02-27 07:48:48 | 美瑛町~冬

雪の積もる白い森の中を散策するのが好きです。新富良野プリンスホテルのお隣にあるニングルテラスや「珈琲 森の時計」は昨年何度も訪れていますが、昨日はスキーに行くという夫と一緒にこの冬初めて出かけてみました。夫のスキーは予報以上に雪が降り山がガスっていて「今日は滑らない」というので、結局1日私と付き合うことになりました。

先ずは大好きな富良野市場食堂で私は7種類のお刺身が盛られている市場食堂定食、夫は日替り定食を頂きました。市場定食は久しぶりでしたが、大きなボタンエビが相変わらず美味しいです。

その後12時からオープンのニングルテラスを覗きながら一番奥にある森の時計でコーヒーを頂きました。ケーキも美味しいので今回は季節に合わせて「雪解け」と言うネーミングのチョコレートケーキを選び頂きました。なるほど雪が溶けて土が出てきたような雰囲気でしたね。口溶けの良いビターチョコが珈琲に合います。

最近は家でも豆にこだわるようになり結構珈琲の味が分かるようになってきたのですが、偉そうに言えばもちろんここのコーヒーは合格です。この日もやはり海外の方が多くてミルで豆を挽くことが出来るカウンター席はいっぱいでした。窓際の席では白人の若い女性が一人で食事とコーヒーと雪景色を楽しんでいる様子も見られました。

この店を訪れる人全員に「森の時計」はゆっくり時を刻むのだな~と感じましたが、そわそわしているのはスキーウエアーの夫だけでした。

コメント

PLAN75

2024-02-26 08:09:56 | 日記

いつものようにNetflixで何を見ようかと映画を探していたら「PLAN75」が配信されていたことに気づきました。この映画のことはネットで少し情報を得ていましたが、考えたくもない話題だし敢えて映画館に足を運んで見たい作品ではないと思っていたのであまり興味も持たずにいたのにいきなりリビングのテレビ画面で見られてしまうことに、遂にその時代が来たかとちょっとショックで2人で見てしまいました。

75歳以上の高齢者はPLAN75に登録することでいつでも自由に死が選べますという映画です。時代設定はないものの「今」としか思えない社会でニュースが淡々と「PLAN75」が国会で成立したと報じられています。反対運動も見えず社会にパニックも起こらず、ただ日常生活が流れていくように75歳以上の高齢者が役所(?民間のサービス会社のように見えた)で登録をしています。火葬も埋葬も全部お任せ、支度金の10万円は何に使っても良いと言われ喜ぶ老人達。

「何なのこれ?」と思ってしまうような光景です。いつ頃からだったか選挙結果が報じられる中で、選挙に行くのは老人ばかりでこの世の中を動かしているのは老人だと、まるで老人が生きていること、政治に関わろうとすることが悪だと言わんばかりの風潮が起こっています。こういう気分が行きついた先にあるかも知れないのがこの映画のテーマです。

老人たちの間には深刻な議論もなく、むしろ仕事としてこの制度に携わっている若者達(受付担当、カウンセラー、遺体処理の外国人労働者)が次第に重苦しさを感じ始めます。現役世代に頼って働かずに年金を食いつぶし、健康保険を食いつぶす老人たちがいなくなれば社会は良くなるのか、そんな社会には若者達でさへ希望が見えないのではないかと感じ始めたと見ました。もちろん裕福に暮らし住まいにも家族にも恵まれた老人はこの制度を選ばずこれまでどおりいつか来る死を迎えることも自由なのですが、2050年には5人に1人が後期高齢者になり、1%の金持ちが99%の貧しい者達の上に立つという社会が近付いている今、自分たちの行きつく先が見えてしまうことに希望どころか恐怖を感じることの方が普通の感覚でしょう。

老いも若きも一緒にあって初めて社会というものが形成されているという当たり前の感覚が欠けることがこの先来るのでしょうか。考えさせられました。

コメント

美瑛冬まつり

2024-02-25 07:36:22 | 美瑛町~冬

昨日の朝はしばらくぶりにしばれました。朝の気温はマイナス20度、ダイヤモンドダストが見られたということでした。その分空は晴れて気持ち良く、3連休の間だけ開催されている「美瑛冬まつり」に出かけて見ました。

昨年知ったこの「冬まつり」は、本当に手作りで行政も組織も一切関わらない同好の士達のボランティア活動で行われています。関わっている人たちは私達が美瑛町に来てから知り合った山の会のメンバーが多く、応援の気持ちもあって出向きました。

手作りと言ってもここで作っている氷のアイスボール(球形ドーム)は見た目も素晴らしく、もっと多くの人に目にして欲しいと昨年から思い続けています。残念ながら会場が美瑛町の俵真布という中心部から30㎞くらい離れた開拓地なため、観光客が気楽に出かけられる場所ではありません。なぜこの場所かと言うと、私も詳しくはないのですが聞きかじったところでは、この地に移住して来た吉田さんという方がここで「チカラノ」というイベント会社を興し地域の活性化に取り組んでいて、その活動に共感した仲間たちがそのエネルギーで年1回真冬のこの時期に集大成のイベントを繰り広げているようです。

寒さが一つの資源でこれでカラフルな氷を作ってアイスボールやアイスバーを建てるのですが、今年は先日+10度を超えるような暑さに見舞われ、アイスボールの完成はやっと昨日だったという綱渡りの運営のようでした。

私達は少しでもお金を使ってあげようと、ポニーの挽くそりに乗り、アイスバーで暖かい飲み物をいただき、更に若干の寄付をして来ました。昨年はスノーシューターというゴムボートをスノーモービルで高台まで引っ張りあげてそこから滑り降りて来るアトラクションを経験しましたが、今年は寒くてパスでした。

暗くなってからがカラフルで雰囲気が良いのでしょうけど、何せ寒いことと真っ暗な夜道を走ることは敬遠したくて昼間にしか出かけられません。その意味でも街中で開催して欲しいなぁと思うまつりでした。

コメント