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夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

北海道遠軽町が舞台の小説

2025-04-05 08:11:58 | 趣味の生活

月1回のペースで開催されている読書会ですが、昨日は今年の直木賞受賞作、井与原新著「藍を継ぐ海」でした。彼は東京大学大学院理学系研究科で地域惑星科学を専攻し博士課程修了と言うちょっと変わり種の作家です。

直木賞とはいえ固い難しい本なのかなと読む前は思いましたが作品は5話の短編で成り立ち、実に新鮮な面白さがあったように感じました。短編5話の内の1つ「星隕つ駅逓」は北海道遠軽町が舞台ということで北海道でも人気だということです。

昨日は5つの物語に出てくる地名をちょっと懐かしい国土地理院の地図で探し、物語の舞台となっている日本の原風景を残す忘れられた離島、山村、極寒の地、海浜、過疎の町などを確認してその物語が展開される情景をも想像しながら話し合いました。

読書会のメンバーも視点が今までの小説とは少し異なり、かといって読みにくいわけでもなく面白かったが大方の感想でした。文学的な抒情感に溢れているわけではないけれど読後はすがすがしい気分になれる本でした。読書会の良い所は自分の好みの作家本だけではない新たな本にも巡り合えることではないでしょうか。

そしていつもながら主催者Oさんの丁寧なレジメとおもてなしのお茶とお菓子が素晴らしく、3時間半という長い時間ですが、いつもながらあっという間に感じて終えて来ました

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合同絵画展終了の余韻

2025-03-25 08:27:55 | 趣味の生活

3月11日から3月23日まで2週間に渡って開催した美瑛町ぱれっとの会と上富良野町美ふじ会の合同展示会が終了し、昨日は掲げた絵画の搬出の日でした。絵は額装するととても重くなるので私や他の会員さんも夫に手伝ってもらいました。

休館日を除いて12日間の間に私は会場当番で3日ほどこの展示会場に詰めていましたが、会場である「街なか交流館ビエール」は良い所だなとあらためて感じました。様々な文化展示が1年を通して開催され、それなりの入場者数があり美瑛の街の文化振興に寄与しています。

私達の展示も芳名帳では1000人を超える方が来場されていたようです。ただ、実際には来場されたグループの代表者一人だけが芳名帳に記入してるところを何度も見かけましたので、実来場者はその倍くらいあったのではないでしょうか。これは人口1万人弱の美瑛町としては結構な数字ではないかと思い嬉しい驚きでした。中には観光客の中国人や台湾人そしてカナダ人などの名前が並んでいました。

私の拙い油彩画も読書会のメンバーやすずらん大学のクラスメートから様々な評を頂き、それは大方の方から美しい光と藍の色に魅了されたと言うお褒めの言葉でしたが、率直に嬉しかったです。写実的な風景画の多い中、感性強めの絵が新鮮に映ったと受け止めています。

メインの会長さんの100号の絵の影響でお隣の私の絵も相乗効果で素晴らしく見えたのかもとも感じています。その中に数人ほど額に対する賛辞もありましたが、その通りで中の絵の魅力を引き出せるような額をとさんざん悩み選んだものです。先生も額により絵の魅力が増すから額は重要ですよと言っておられました。

さてさて、絵画仲間の皆さんの次回作のテーマは時節柄1か月先の桜に向いているようです。私も何だか春らしい暖かな風景や花たちを描こうかなと次回作の構想に心が向いています。

上の絵は、カナダに居た頃の数年前に描いたちょっと大きめのキャンバス2枚組のチューリップです。

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合同展のお当番

2025-03-15 07:45:10 | 趣味の生活

美瑛ぱれっとの会と上富良野美ふじ絵画会との合同展が1週間を過ぎました。会場には、すずらん大学のクラスメートからいただいたブーケも飾ってみました。

昨日の午後は私が会場に詰める当番だったので、改めてゆっくり友人達の作品を見て廻りました。最も目を引くのは会長の100号の油彩画ですね。美瑛駅を裏側から描いたもので、通常目にする美瑛駅ではない視点が面白く、白樺並木が穏やかな雰囲気を醸し出していてさすがだなぁと感じました。

私達の会の先生の絵はそれは素晴らしく、北海道での水彩画を代表する方だと言われていることにも納得です。ずっと美術の教員をされていて、美瑛の学校で定年を迎えられた事でぱれっとの会も指導するようになったと聞いています。

先生の絵は写実的で様々な手法を駆使して描いているなと感じ、昨日は近くでその技法を探るべくしげしげと見つめてみました。私は感性の強い油彩画なので対局の描き方ですが、大いに参考になります。展示会は様々な方の描き方を見る事が出来て楽しいです。

昨日は、朝から春の湿った雪が降り続く天気だったので、こんな日はきっと誰も来ないかなと思っていましたら、大きなカメラを持った若い男の子2人組が訪れました。早速入口の芳名帳への記載をお願いしたら、首をかしげてスマホを見せるのです。そこには翻訳アプリで出された日本語があり、「私は中国人です」とありました。あららと思い英語で話しかけたのですが通じなかったようで、スマホを向けられたので日本語でゆっくり説明して中国語に変換してもらいました。

翻訳アプリの存在は知っていましたが実際に直面したのは初めてで結構役に立つなと感じましたね。少し会場内を説明してゆっくり見ていくように促しましたが、帰り際に彼がスマホで「この会場で私は感動と穏やかな心地よい気持ちを得る事が出来ました。」と日本語を見せてくれました。礼儀正しい中国人の若者でした。

あと1週間、もっと沢山の方の来場を期待したいです。

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合同絵画展始まる

2025-03-12 07:40:14 | 趣味の生活

昨日から3月23日までの期間で美瑛町の「丘のまち交流館bi.yellビ・エール」を会場にした「美瑛ぱれっとの会・上富良野美ふじ会合同絵画展が始まりました。

パレットの会に入って1年目の私は初めての出展になります。これまで図書館での展示や町民センターでの文化祭展示、お隣東川町での文化交流展などに出展の機会はあり、そのたびに数少ない私の作品の中からどれをだそうかと迷いながらも楽しんで出展を重ねてきました。が、今回の展示はぱれっとの会にとっては最大のメイン行事になるようで、数か月前からどうしようかなと準備を重ねてきました。

渾身の作とは言えませんが、私が此方に来て出会った感動の風景を絵にしたいと考えて描いたロイヤルブルーが基調の冬の絵です。お花畑や十勝岳をはじめとした風景の美しさもあるのですが、それらはお仲間の方々が沢山描いていらしゃるのでちょっと異質の絵にしようと考えました。が、未熟な私には難しかったです。先生がこの2枚の絵は誰も選ばない題材の絵で冒険的で素晴らしい!?と褒めてくれたのかダメだしされたのか分からない感想を頂いたものなのです。

展示会場の一番メインの壁面の中央に会長の100号の素晴らしい絵を飾りました。そのお隣の準メインと思われる位置に先生が私の拙い絵を展示しなさいとの事で2枚展示されてます。自信が無いのですがしかたありません。会場にどのようにそれぞれの絵を展示するかは先生のお考え等もあり全体的なコーディネートをされるからです。

一昨日は両会のメンバーが集まって搬入、展示作業を行いました。38枚の作品が展示されていて、見ごたえのある展示会となったようです。この後2週間の中で私も当番で2,3日会場に詰めることになっていますので、その時に他の方々の作品やすずらん大学のクラスメートからお祝いのお花をいただいたので改めて紹介したいと思います。そのうち、渾身の作品と言えるものが描けるようになれば嬉しいのですが。

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美瑛の丘で「よむよむかたる」

2025-03-10 07:09:02 | 趣味の生活

美瑛町で同好の方々が作って来た読書会に昨年8月から参加させてもらって半年が過ぎました。この間6冊の本に出合う事が出来ました。1作目は有吉佐和子「青い壺」、2作目はフレデリックバックマン坂本あおい訳「幸せな独りぼっち」、3作目は浅田次郎「母の待つ里」、4作目は倉本聰「流れ星流れた」、5作目は桂望美「じゃない方の渡辺」、そして6作目は朝倉かすみ「よむよむかたる」で先週金曜日の会で取り上げました。

この本は昨年の直木賞候補作となり、内容が小樽を舞台にした高齢グループの読書会の話と言う事で、何だかシンパシーを感じて興味津々で読むことになりました。この物語の中での読書会は、「坂の途中で本を読む会」と名付けられた坂の街小樽に暮らす人々が人生と言う坂の途中で本を読み大いに語り合うと言うコンセプトです。私達の読書会より一回り上の年代のグループですが、実に楽し気な読書会の雰囲気が伝わり暖かな気分に浸る事の出来る本でした。突っ込みどころも満載で辛口の評も沢山出ましたが、同じ読書会でもいろいろな形があり興味は尽きませんでした。

さて、私達は読書会と言うだけで特別な名称はありませんでしたので、お仲間の一人が「美瑛の丘の読書会」にでもしますかと言っておられましたがこの日は決めるまでには至りませんでした。個人的には「美瑛の丘でよむよむかたる」ではどうかな~と思っています。

いつも通り主催のOさんが用意してくださる細部にわたるレジメが素晴らしく、基本はこのレジメに沿って会は進むのですが、話の内容は関連する何かのキーワードで皆さんの経験に基づく多岐にわたる多彩なお話になり、私にとっては沢山の気づきや発見にもつながり面白いですね。1時半から5時まであっという間の3時間半です。

Oさんのいつもの手作りケーキや話題性のあるお菓子等々美味しい珈琲と共に時間は流れます。冬の雪の日でも皆さん万難を排して参加されているのが良く分かります。3人の男性と5人の女性のグループですが「美瑛の丘のよむよむかたる」は粛々と続いています。次回は、直木賞を受賞した北海道遠軽町を舞台にした伊与原新の「藍を継ぐ海」となりました。

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